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2011年 09月 28日

熊野の旅 岬の学校 波田須小学校 2

 波田須小学校は海に突っ込んで行く山の急斜面のかなり上の方を削って作られています。
 運動場部分は盛り土になっているようです。
 何しろ平地の無い地区ですから、広い平らな土地など確保できなかったのです。
 この校舎になったのも昭和30年代でしょう。
 その前の校舎は、すぐそばの狭い石段をうんと下ったところにありました。
 一番上が校長先生の官舎でその隣が家庭科などの教室、次の段とその次が普通教室、そしてうんと下がった一番下が狭い運動場…という段々畑にねじ込んだようなものでした。
 自動車など近づきも出来ないし…いくら何でもと言うことで引っ越したのが国道のそばの写真の新校舎なのです。
 今でも古い方の校舎の一部と敷地は残っていますが、引っ越して当たり前の所です。
 ぼろぼろになってからでも、そちらの学校の方がもっと趣がありましたね。
 以前ここに載せたこともありますね。
 取り壊しを計画したときには解体屋さんが入札に来なかったという立地なのです。
 重機どころか搬出の車も近づけず、全部、人力と架線を張っての仕事ですから普通の解体単価では入札に現れませんよね。
 そうじゃなくても、木造家屋でも「産業廃棄物」で普通に焼いちゃうことも出来ないんですから…
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 休校になった新校舎はこんな風な昭和の校舎です。
 でも、この学校は急斜面を削っただけに、この窓の外にはものすごく高い石垣がそびえています。
 まだ、崩れたことは無いのですが、その石垣は昭和19年の東南海地震を経験していません。
 何気なく見過ごしますが、ちょっと不安な立地です。
 ただ…石垣だけの崩落ならこの廊下部分がやられるだけで教室は何ともないと思われます。
d0045383_1055123.jpg

 平成11年、休校になるときの全校児童だそうです。
 校長室の壁に飾られています。
 隣の新鹿小学校までは3Kmほどで児童の足で歩くのは大変ですが、教育的見地からすると統合して当たり前ですね。

 この先の方の二木島の小学校は今年の3月で休校になりました。
 記事にも書きましたが、二人の子供が転校して行き、残った児童だけでは勉強もままならないと言うことで、父兄が申し出て急遽休校になったのです。
 こんな場合、父兄に相談するとかだとすんなり行くのですが、町内会だとかに相談を持ちかけると、「村の中心が無くなる」、「どーなるもんか!」と、子育てを終わった老人の反対に遭って進まなくなります。
 最近では、年寄りもあきらめよく鳴ったようですけどね。

 このような空き校舎があちこちにあるのですが、これを維持するのも大変です。
 残せと騒ぐ地元も老齢化が進んで、中々勤労奉仕で休んでいる母校の手入れをするところに行きません。
 有志ががんばっても、昔のようには寄付も集まりませんしねえ…
 少し前に書いた「神上中学校」(こうのうえ)…神川の中学校校舎も雨漏りしていて地元が寄付集めに乗り出そうとしているようです。
 でも、地元にいるのはほぼ全員お年より…
 外に出て行った人が頼りです。
 そんなときに邪魔をするのが、「個人情報保護法」なんて運用面でヒステリックになっている法律です。
 地域社会も何もかも破壊されつつありますね。
 日本は人の輪でやってきたのに…

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-09-28 10:27 | 熊野 | Trackback | Comments(0)