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LUZの熊野古道案内

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2009年 07月 14日

熊野の旅 これでは贅沢・・・茶粥

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 これが先日土曜日に「熊野古道世界遺産指定五周年記念イベント」の『熊野には味がある』と言う企画の一つで振舞われた、『茶粥』です。
 『茶粥』はこの一帯、紀州の南の方から吉野の山中に掛けて昔は日常的に食べられていた物です。
 今では、紀州名物とか吉野名物に成っています。奈良の名門ホテル「奈良ホテル」でも出していたのではないでしょうかね。

 『茶粥』はその名前の通り、「お茶」で炊いた「お粥」です。
 味はほんの少し塩を入れることはあっても基本的には『お茶』の味です。
 『茶粥』を炊くためには、おいしい番茶が必要です。
 適当な渋みと香りがある番茶で無いとおいしい「茶粥」は出来ません。
 お茶屋さんで売っている『番茶』や『ほうじ茶』では、熊野や吉野の茶粥の味は出せません。
 『田舎の番茶』が必要なのです。

 『田舎の番茶』は「玉露」「緑茶」なんて高級なお茶を作らないので、一番摘みの一番おいしいところまでそっくり「番茶」にしてしまいます。売っている二番摘みなんて物では無いから、見掛けは不細工でも味はおいしいのです。r

 鍋一杯の水に少しの米を入れ、沸いてきたら、さらしの袋に入れた番茶を放り込みます。その袋は適当にお茶が出た時に取り出します。そのタイミングで味が変わるのは当然です。
 おいしいお茶には良いお水が必要です。
 お茶の味だけで食わせる茶粥にも良いお水が必要ですが、紀州や吉野の山中の水はすべて名水だったのです。石灰岩なんて物はありませんからね。

 この振る舞いでは、こうして、「タクワン」と「干物」が付いてきました。
 これも昔流といえば昔流ですが、ずいぶん贅沢な茶粥になります。
 日常的に茶粥をすすっていた庶民の家ではこんなに沢山の「干物」が並ぶはずも無かったのです。
 今と違って、ものすごく塩辛い干物が一匹か二匹あればそれでも贅沢だったのが山の中の生活だったのです。
 50年も生きられなかったのも当たり前でしょうね。
 今でも日常的に「茶粥」を食べるお年寄りも折られますが、『茶粥しか食べられない』のではなく、『茶粥を食べたいから・・・』に変わっていますから、80歳を越すまで長生きされるのです。
 今では、立派な健康食です。

 余談ですが・・・
 熊野の番茶をおいしく焙じるにはちょっとしたコツもいるのですが、おいしく焙じられる『焙烙・ホウロク』が新しく開発されたようです。
 常滑焼きらしいですが、本町三丁目の『丸田商店』で発売されました。
 昔は我が家でも焼き物の『ホウロク』てお茶を炒っていました。
 本当においしいお茶は『『焙じたすぐ』なのです。
 詳しくは本人に聞いてください。
 ご主人がいれば大喜びで解説してくれると思います。
 電話は 0597-85-2224 ご主人はWVYで通用します。本名JH2WVYと言うアマチュア無線家です。

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-07-14 09:49 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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