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LUZの熊野古道案内

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2009年 07月 04日

熊野の旅 熊野名物 こんなのあったなあ・・・豆板

 昨日の「中西食堂」の隣に「志ら玉」と言う看板の店があります。
 この「志ろ玉」の「志」は変体仮名の「し」だと思います。
 元々、昔の木本には『志ら玉饅頭』と言う銘菓があったのです。
 本町関船町にお店があり、屋号も「志ら玉屋」と言っていました。その隣が「喜多館」と言われる旅館でした。
 私が子供の頃にはもうそこでは「白玉饅頭」は作っていませんでしたね。
 商品名を譲渡した形で他の饅頭屋さんが作っていました。
 お汁粉などに入れる『白玉』ではなく、お茶などで使う白い『じょうよう饅頭』に近いものだったようです。
 この辺りには、『茶の湯』の文化はありません。
 自分達はもちろん、お客さんにも『炊き出し番茶』を出すところですから、そうした饅頭も番茶と一緒に食べたのでしょうね。

 私が子供の頃、木本名物に、『志ら玉』のほかには、『鬼瓦』と言われるせんべいと『豆板』がありました。
 『鬼瓦』は「鬼ヶ城」の名前に由来する物で、大きな煎餅だったと思います。
 『豆板』は半分溶かした砂糖に甘納豆のような豆を入れた煎餅状の砂糖菓子です。甘い物の少なかった時代には喜ばれたのでしょう。伊勢名物の『生姜糖』をはじめとして、全国にこうした砂糖菓子が名物としてありましたからね。
 なんといっても、砂糖の塊なので、防腐剤・防湿剤・防カビ剤などなしで日持ちしますから、みやげ物に向いていたのでしょう。
 しかし・・・
 こんな砂糖の塊、戦時中や戦後すぐには作れなかったでしょうね。
 饅頭の餡は「サッカリン」でごまかせても『豆板』『生姜糖』はごまかせないでしょうからね。
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 こうして店先に並べられているし、減っているので売れているのだと思います。
 70代くらいになると、『懐かしい・・・』と、手に取られる方も居られるかと思います。
 いかにも田舎風で泥臭く素朴なお菓子です。
 カロリーたっぷり・・・山で遭難した時に一枚あれば三日やそこいらは十分食料になりそうです。

 『大豆板』と書いてありますが。「だいずいた」ではありません・
 『おお・まめいた』です。
 隣にあるのは、『田舎羊羹』だと思います。
 あまり硬くしていない、「生」の羊羹です。
 甘さは控えめ、豆粒も入っているやつだと思うのですが、この辺の饅頭やさんでは作っています。
 これは「駿河屋さん」「虎屋さん」「米屋さん」の羊羹のような立派な箱には入っていません。
 ラップを巻くのがせいぜいです。
 したがって、そんなに日持ちがしない物ですね。
 これも、日本中に饅頭屋があった頃には何処の町でもあったくらい、ポピュラーな田舎菓子だったのですが、ずいぶん減ったでしょうね。
 これまた、60代くらいからの人は、『懐かしい・・・』と手にするものです。

 記念通りを通りかかったら、一つ買っていって七里御浜でおやつはいかがですか?
 松本峠から木本を抜けて獅子岩・花の窟神社まで歩けば、『大豆板』の一枚や、『田舎羊羹』の一本位食べてもカロリーオーバーにはならないでしょう。
 
 『やっぱり熊野は田舎じゃった・・・昭和のままじゃった!』と、感じられたらここに喜多価値があるのではないでしょうか?

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-07-04 09:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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