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LUZの熊野古道案内

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2009年 05月 28日

熊野の旅 田植えが終わって・・・田の草取り

 田植えが終わると、水田と言うのは割合と手間の掛からない物なのです。
 こう言うと。お百姓さんはものすごく怒りますが、公平に見ると、蔬菜園芸に比べれば日常の手入れは少ないほうなのです。
 朝早くおきて、田んぼを回って水の加減を調節し、家に帰って食事をし・・・その後では家の周りの仕事をして、夕方頃にもう一度水を見て回る・・・が日課です。
 田植えが終わってから田んぼに入るのは、除草作業『田の草取り』と『消毒』です。
 近年ではイネ科の植物には害が少ないと言う『除草剤』を使う農家が増えたので、人力で『田の草取り』をする風景は余り見られなくなりました。
d0045383_1015066.jpg

 人力でも草取りには丁寧に草を抜くと言う意味の他に、手で他の土をかき回すことによって土をほぐし稲の根がよく張る様にする作用もあるのです。
 戦後には人力で手押しする『田の草取り機』というのが登場して、こうした手作業の他に定期的に威勢良く田の中を進む光景が見られたものです。
 写真のように、人力での『田の草取り』は腰をかがめて、田んぼの中を這いずり回る仕事ですから大変な仕事です。ものすごく腰が痛いし、腰に悪いものです。
 こうした農作業が、昔のおばあさんたちの曲がった腰の原因だったとまで言われるものです。
 そうなんです。
 こうした農作業は『女の仕事』だっやのです。
 腰を曲げて一日中うつむいている『田植え』、 しゃがみこんで田の畦の草を刈る『わて刈り』なんてのも『女の仕事』だったのです。
 力仕事は『男の仕事』で他は『おなごの仕事』だったわけで、昔の男は良いとこ取りをしていて節があります。
 腰を痛めると困るので女にやらしたのかな???

 写真は三日前に撮ったものです。

 このご夫婦は・・・
 『やっぱり、人の手で草を取らんとうまい米は出来ん・・・』と、丁寧に田の草取りをしておられます。
 圃場整備された田んぼは広くて四角ですから、機械で工作するには適しているのですが、こうした農作業では一枚が広いので中々進んだ気にならないので大変そうです。
 この『平・だいら地区』は名前の通り、熊野市の山間部では珍しいほど平らな地形で、昔から田んぼが大きいほうでしたが、それでも圃場整備されてからの1/3とか1/4でしたからね。
 自家用米がほとんどと言う小さな百姓ですから、おいしさ優先で作業が続けられる面もありますけどね。
 ここも、百姓のほうでは後継者が居ない家ですね。
 私のすぐ下の人ですから。がんばってくれてもあと十年でしょうかね。

 昔と違うのは水田に入っている人に男女の区別がなくなったことでしょうかね。
 田の畦を刈るのも、草刈り機を使うようになって男もやるようになりましたしね。
 昔の男よりよく働くようになったのかも・・・
 そういえば、嫁さんがまだ家の回りの片づけをしている時間から晩酌をして・・・なんて旦那は居なくなりましたね。
 男が優しくなったのか、女が強くなったのか・・・その辺は分かりませんけどね。

カメラは

 レンズはカール・ツァイス・イエナ ゾナー135mm f4 東ドイツ

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-05-28 10:46 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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