人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2009年 05月 18日

熊野の旅 熊野古道と言うものと観光

 今日の朝日新聞三重県版の記事に、「伊勢の道は自転車にやさしいか?」なんて記事がありました。
 まあ、アンケートの結果は「やさしくない」が多いし、自転車のマナーも「よい」より「悪い」が多かったです。
 これは、こんな式のアンケートをとればどこでもこうしたことになるでしょうね。

 道路や施設を言えばいくらでも改良の余地もあるでしょう。当たり前です。
 私たちから見れば、伊勢の方は熊野に比べれば自転車にやさしいところだと思います。
 と、言うのは地形の面から見たときです。
 伊勢路は「伊勢平野」とも言われることのある平らな土地が多いです。山も、丘陵といった感じのものが多いです。
 つまり、自転車をこいで進めるところが多いということです。
 伊勢を一歩はなれて、志摩地方に入ると全く駄目ですけどね。
 紀伊半島はその志摩と同じように自転車には「きびしい」地形なのです。
 国道42号線を松阪から南下してくると、紀伊の国の入り口からは「荷阪峠」「鷲毛峠」「矢ノ川峠」「佐田坂」と急坂の難所があるくらいです。この間の距離はたった60Kmほどです。
 これは昭和40年代に改良された新国道42号線での話です。
 
 熊野市内では中心部の木本、井戸、有馬の往来にはさほどの坂も無く自転車は有効なものです。
 そして、新宮までの20Kmほどの浜街道・御浜街道は自転車でらくらく走れます。
 しかし、同じ市内でも、木本から隣の大泊や瀬戸・大馬でも自転車で行こうと思う人は余り居ません。
 まして、神川・飛鳥・五郷・紀和などはよほど物好きでないと自転車では行きませんね。
 道程の半分は押して登り、残りの半分は命がけでブレーキをすり減らして下るのですからね。

 こうした今の道の更に上を越えているのが「熊野古道」なんです。
 もちろん、自動車も自転車も無い時代ですから坂道は常識だったわけです。
 その険しい道が『世界遺産』の一部に組み込まれたわけです。
 本来、信仰の地、『熊野』を目指す巡礼者が「神々」を求め「諸仏」に合うために歩んだ道です。
 つまり、『行程』なのです。
 その『道筋』を観光の目的にすることは難しいですね。
 都市近郊ではないから、「ちょいと電車でハイキング・・・」と言うわけには行きませんね。
 列車で来れば、めったに来ない特急で来て、大きな駅で降りれば、僻地に残されている『熊野古道』の入り口にたどり着くのが大変です。
 バスなんて一日数本あればましな方です。走らせたら大変な赤字が生まれますからね。
 自転車で来ようにも、先に書いたように尾張の国から伊勢の国までは快適なサイクリングですが、その先は難行苦行です・・・
 自動車が一番楽なのですが・・・
 ここで困ったことに、『熊野古道』は『道』なのです。
 それも、険しい山道です。歩かなくてはいけません。
 入り口まで自家用車で行って、喜び勇んで山道へ・・・
 一山越えて、ほっと一息・・・国道に又又合流できます。
 はてさて・・・お車はどこに???
 山の反対側です。
 どうやって車を呼び寄せる???
 国道を流すタクシーなんて居ませんからね。

 普通の観光と言うのは、多少駐車場が遠くても、駐車料金が高くても観光目的を果たして車に帰るのに一山越えて戻るとか、延々と国道を歩きトンネルを抜けて・・・なんてことは無いですよね。
 つまり・・・『道』を見に来るのですから、「お抱え運転手」なり「代行運転」「自転車回送」が無いことには困ったことになるのです。
 夫婦で来て、だんなさんが「熊野古道」を歩かないで、車の回送係???
 仲良し4人組出来て、三人は楽しく「熊野古道」へ・・・一人は貧乏くじ???
 こうしたことも、客を呼びにくい要因の一つになるでしょうね。
 「代行運転」も今では免許だ南だとうるさいですしね。
 ボランティアでやっても二人以内と出来ないし、問題もありますしね。
 難しいですね。
 私でも、ご婦人の以来であれば「松本峠」や「大吹峠」の車回送くらいは喜んでするのですが、自分の車で行ったら・・・はてさて・・・自分の車の回送を誰かに頼まないと・・・
d0045383_10494161.jpg

 
カール・ツァイス・イエナ  ウェラIII
熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-05-18 10:53 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/9742043
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 もうすぐ半世紀 紀勢...      熊野の旅 山間にもアジサイが咲... >>