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LUZの熊野古道案内

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2009年 05月 16日

熊野の旅 そろそろ茗荷も出てくる頃?

 この『茗荷・みょうが』と言う漢字は東京の人なら間違いなく読めますね。
 地下鉄「茗荷谷駅」もありますからね。
 駅名の無い地名は広がらないことも多いですが、駅の名前になっていると目に付くことも多いですからね。それに、あの丸の内線は古い地下鉄ですしね。
 で・・・
 あの「茗荷谷」は江戸時代とか昭和の初めくらいまでは「茗荷」が採れたのでしょうね。

 『みょうが』は今でこそ畑で栽培しますが、元来は半日陰のちょっと湿り気の多い場所を好んで自生しているものなのです。
 日本の割合と広い範囲に自生していた、野草・山草の一種です。
 冬には地上部は枯れますが、根っこが生き残っていて、温かくなると、まず茎?の部分が出てきます。
 しょうがと同じなのでスーッと細く巻いた長い葉っぱが出てきて広がります。
 この新しく出てくるものを『みょうが竹』と呼んでいます。
 「笹竹」の出てくるときと同じ感じですね。
 この『みょうが竹』の根っこの方も薄く削って味噌汁の薬味に使ったりしました。
 うまいなんてものではなく、本当の香り付けだったように思います。

 みょうがは葉を十分茂らせたことになると、足元に『花』を咲かせます。
 同じようなものでもジンジャーなどは普通の草のようにちゃんと自分の天辺に花を付けますね。
 みょうがは、地下茎から葉っぱとは別の『花芽』を出してきて、花だけを咲かせます。
 白くて、繊細で綺麗な花なのですが、藪状に茂ったみょうが竹の足元の隠れたところで咲くのです。
 『日陰の花』なんて言葉がありますが、実に綺麗な『日陰の花』です。
 この『花芽』・・・『みょうがの子』が普通に食べられる『みょうが』です。
 花が開く前のものが出荷されて居ますね。
 これから初夏に掛けてが旬ですね。
 その後もう一度、条件が整えば、秋にも『秋子』が少し生えることもあります。

 『みょうが』は江戸でも生えていたようですが、結構強い植物ですから、この暖かい地方では山の中あちこちに自生しています。
 谷の際の半日陰の部分とかで自生していて、季節になると山歩きの手土産に「みょうがの子」と持って帰る人が多かったものです。
 山から、自宅の家の周りに移植した人も多く、里でも畑の隅や屋敷の裏手などに生えていることが多いです。
 今だと、「旬のもの」として結構高く店先に並びますが、家のそばに植えてあると便利なものです。
 薬味として昔の田舎では普通に食べられていました。
 酒の肴などには薄くきった物に『酢味噌』を添えていただきます。
 むかしでも、『酢漬け』などにして上品に味わう人も居ましたね。
 梅干の梅酢を加え、紫蘇の色も少しいただいてほんのり、赤い梅味のものなども作られました。
 子供の頃は、シーズンに入ると採ることが面白くて採って来ましたが、そうした『珍味』はもう一つ嬉しく無かったですね。
 いまは、ちょっぴり食べたいと思っても採りに行くのが面倒なので・・・
 それに、これにお金を払うなんて考えられませんしね。
 お金を払うほどにはおかずになるものでもないですしね。
 酒も飲まないし・・・

 梅雨時に掛けて山を歩けば自生した・・・または放置されて自然の戻った茗荷の群生にぶつかり、『茗荷の子』にありつけるかもしれません。
 ちょいとじめじめしているので気味が悪いかもしれませんが、マムシとムカデ以外には怖いものは居ませんから・・・
 ???
 十分怖いですか?
 『物の怪』と違いちゃんと目に見えますから避けられますよ。
d0045383_1141692.jpg

 
熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-05-16 11:05 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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