LUZの熊野古道案内

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2009年 04月 27日

熊野の旅 JASCO熊野店

 熊野は紀伊半島一円、三重県、和歌山県、奈良県南部では有名な中堅スーパーの『オークワ』発祥の地です。
 『主婦の店』として出発した『大桑』がどんどん成長して一部上場するまでに成長し、大手に吸収されないで残った地方スーパーになったのです。
 人口も少ない過疎地の覆い処ですから、大手スーパーも進出しにくかったのです。
 最初に名乗りをあげたのは、関西基板の『ダイエー』が新宮進出を目指しました。しかし、オークワと新宮市内の商店の連合軍の反対で当時の「大店法」がクリアー出来ずに断念しました。
 三重県側では、東海・三重県北部基板の『ジャスコ』が尾鷲・熊野と南下してきました。
 熊野店がオープンしたのは30年ほど前になるのでしょう。
 店作りもスーパーと言うより、「ショッピングセンター」のようなもので、ゲームセンター、カレ-屋、ビュッフェ、化粧品屋、喫茶店、パン屋などの専門店も入り家族で遊べる雰囲気のある、都会風のものでした。
 地元スーパーの『オークワ』は完全なスーパーでしたから、進出してきた当初は近在の人も沢山見物に来ていました。
 日曜祭日は結構賑わったものです。
 ここが賑わえば、目の前の『河上横町』の食堂街も賑わったものです。
 『JASCO』の建物も同じ社長のものでしたから、まさに相乗効果で井戸を熊野の中心に持ち上げて行ったのです。
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 二階建ての店舗の屋上は駐車場になっていて、『エレベーター』も付いていました。
 他にエレベーターのあるのは、市役所と県事務所だけですから、このエレベーターだけでもすごく都会的だったのです。
 この巨大な『JASCO』と書いた看板は、もちろんこの辺では一番大きなもので、線路をはさんで離れたところを走る国道42号線からも見えるように作られています。

 この屋上駐車場では色んな催し物が行われました。
 その頃盛んだった、『ゴレンジャー?』などのショーもやってきましたね。
 我が家の子供も小さい頃だったので、そのショーを見せにつれて行きました。
 まさに、田舎の町に都会並みの風を吹き込みにきたのです。
 国道169号線がまだまだ未改良で伯母峰越えが大変だったのもあり、奈良県の下北山村、上北山村からも随分買い物に来られていました。
 何しろ、開店当初は、わざわざ来なくても・・・と言うような遠くから、「話の種」に見物に来る人も多かったのです。
 店内の呼び出しで・・・
 『串本町の○○さま・・お連れの方が…』 串本から75Kmです。
 『紀伊長島町の△△さま・・お子様の…』 紀伊長島から55Kmです。途中にジャスコ尾鷲店があります。
 これほど、田舎にとっては楽しいショッピングセンターだったのです。

 近年では、このJASCO熊野店も撤収のうわさがずっと続いています。
 今度こそ本当だろう・・・と、今も言われています。
 そのうち本当に撤収するものと思われます。

 近在の山間部は過疎と老齢化でここまで買い物に来ることの出来る人は半減したでしょう。
 新宮にはジャスコとオークワの巨大なショッピングセンターが3箇所もあるので、隣接の南牟婁郡の客も見込めなくなっています。
 よそではこうした建物の廃墟が一杯出来ているようです。
 賑やかだったところが空き家になり廃墟化すると余計も寂しいものですね。
 南紀白浜の一角などでは旅館の廃業によって寂しい町が出来ています。
 熊野にもそんな一角が出来るとすれば寂しいことです。

 カメラはツァイス・ウエラIII・テッサー50mm+TRI-X

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-04-27 12:18 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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