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LUZの熊野古道案内

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2009年 04月 17日

熊野の旅 鰯が大きくなった

 春先に小さかった鰯の類も随分大きくなって店頭に並びだしました。
 大きくなったと言っても、東京の魚屋で見かける大きな鰯に比べると可愛いものです。
 鰯のくせに15cmもあろうかなんてものはこの辺では好まれません。
 およそ『いわし』は小魚の代表です。
 『鯖』でもあるまいにあんなに大きくては・・・
 大きくなっても身は中途半端に柔らかだし、大きくなると、今式に言うと『メタボ』になって骨の周りにも脂が巻いているし・・・
 『いわし』は大体骨ごと食べられるから栄養があるものです。

 今の時期に並びだした『うるめ』は少し大きくて丸焼きにして頭からかじるには少し骨っぽいようになって来ました。
 しかし、この身の丈3寸を越える位になると、違う食べ方に変わるのです。
 開いて骨を抜き、酢で絞めて『寿司』にするのです。
 『マイワシ』なども寿司にしますが、普通の鰯はこの過程で表面の光っている薄皮がめくれてきて、少しばかり惨めな姿になります。
 その点、『うるめ』は綺麗なままできらきら光った寿司に仕上がります。
 匂いも少ないですから好き嫌いも少ないですね。
 しかし、近年ではこうした寿司を作る人が減ってしまいました。

 「アジ」「うるめ」「いわし」「キス」「かます」「さんま」・・・片っ端から開いて骨をとり、酢で絞めて、寿司飯の上に載せて食べる・・・
 だから、どこの家にでも寿司飯を混ぜる『半切り』はあり、寿司用の竹で作った『す』が大小揃っていたものです。
 大きいのは『のり巻き』『こぶの寿司』・・・小さいのは小魚の寿司の形を整えるためでした。
 正月にはじまり遠足は『あげの寿司』と『のり巻き』・・・運動会の重箱にも寿司・・・まつりに花火に葬式に建前に・・・それでも飽き足らずに日常でも、『今日のうるめは新しかったから・・・』『初物のキスゴがあったので・・・』などと言う口実ですしを作ったのがこの辺の昔の料理好きでした。
 一見面倒そうですが、慣れちゃえば簡単に準備が出来て、仕込んで置けるし、おかずも他にいらないし・・・結構便利な夕食のご馳走だったのでしょうね。

 昨日もスーパーの鮮魚売り場で大ぶりのうるめのパック入りを手にとって、悩んでいるおばちゃんを見かけたので・・・
 『寿司でもするかえ?』 と冷やかしました。
 『寿司したいけど、こんなに一杯作ってものう・・・』
 『電話してくれたら貰いに行くでえ・・・』
 『食べてもらうほど上手にようせんしのう・・・』
 『くれるんやったら、何でもうまいで・・・』
 と、冗談を言って笑いました。
 私も、もう何十年も『うるめの寿司』は食べていませんね。
 寿司屋では江戸前風なのが食べられますが、地元風の『うるめの寿司』とかは別物ですからねえ・・・

 こうした『郷土料理』と言うやつは、『郷土料理を食べさせる店』などで出されるときには、『似て非なるもの』になっているのですよね。
 これは全国何所でも同じですね。
 田舎の人がよその人と話す時に『変な標準語』を使おうとするのと同じで、料理も『よそ行き』にしちゃって『変な郷土料理』になるようです。
 変な風に工夫すると表彰状がもらえたりしますしね。

 と、言いつつ・・・
 我が家でも、本来の木本の寿司とかを作れたのは私の祖母が最後でした。
 私はそれを受け継いでいませんから駄目ですね。
 舌と目が覚えているだけです。

 だれか『うまいうるめの寿司』でもくれませんかね?
 できれば自転車で貰いにに行ける範囲で・・・
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 先日、浜で『ひじき』を干しているのを見かけました。
 ここの浜ではひじきを干しているなんてほとんど見ません。ひじきを採る磯が無いですからね。
 昔は『天草・てんぐさ』を干す風景は見られたものですが・・・
 波打ち際近くの打ち上げられたゴミの列が赤く見あるほど『天草』が流れ着いたものなのですが、伊勢湾台風の頃からの磯焼けのせいでしょうか、今ではあまり流れ着いていませんね。

カメラはウエラIII・東ドイツツァイス

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-04-17 11:53 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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