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LUZの熊野古道案内

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2009年 03月 31日

熊野の旅 JRさわやかウォーキングのお客さん 2

 どでかい団体と言っても、同じ企画で列車に乗ってきただけで、中味は一人旅や家族連れなどばらばらでした。
 それに、コースの設定からも、先頭を『JR東海』なんて旗を持ってガイドが先導するようなものではないのでパラパラと思い思いのペースで山を降りてきていました。
 一山ならそんなにさばけないでしょうが、二山で、早い人でも二時間の行程・・・つまり、素人参加のマラソンみたいなものですから、列は伸び放題に伸びますね。
 機能の場所から20mほど上まで登ってカメラを構えて待つと、少しずつご婦人交じりのお客さんも降りてこられましたが、本隊?はうんとあとのようでした。
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 そこそこしんどいコースを踏破し終えかけ、木々の間からすぐ足元に木本の町が見えるので、顔がほころんでいる人が多いですね。
 このウォーキングは昔の人の一日の行程の1/4から1/5ほどのものでしょう。
 本物の『熊野詣』の場合は、すぐ上の松本峠からは、『新宮』『那智山』『本宮』の三山がかすんで見えてはいても。一番近い『速玉大社』まででも6里もあります。かなり先の話です。
 でも、本当に『先が見えた』状態になるし、これからは目で見ても平地の浜街道がしばらく続きます。
 このウォーキングのお客さんとは比較にならないほど、疲れてはいるけどうれしさもはるかに大きかったものと思われます。
 日暮れまでに山が越えられ、無事に里に出られる喜びは、おもわず神仏に感謝したくなるようなものだったでしょうね。
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 『熊野古道』と言うのは街道で道に過ぎません。
 紀伊半島をくねくねと半周する道で、目的は『熊野詣』と言うはっきりしたものはありますが、その道中には取り立てて何かがあると言うものではありません。
 ひたすら、神の元へ歩み続ける道なのです。
 ヨーロッパにも巡礼の道があるようですが、ひたすら、聖地を求めて歩くことに意義を見出すのは東も西も同じなのですね。
 ヨーロッパ・イスラム諸国・インド・チベットなどには今でも残っているのに、日本人は便利なものが出来るとそちらに移るらしく、こうしたものは廃れてゆきますね。
 四国の巡礼さんも、近年は少し復活しているようですが、歩かないで巡礼するツアーが盛んだった頃もありますからね。
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 この人たちの顔に自然に浮かぶうれしさと、おそらく四半時ほど前に浮かんでいたであろう苦しげな表情の繰り返しが、『熊野詣』の意義なのかと思います。
 これが、半日ではなく半月も一月も続いたわけですからね。修行にもなったはずです。
 半日の行程でさえ真っ平だと言う私など、とても修行なんて勤まりませんね。

 カメラはニコマートEL+シグマ21~35ズーム

熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-03-31 12:01 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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