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LUZの熊野古道案内

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2009年 02月 16日

熊野の旅 石畳の道

 古い町並みなどでは「石畳」などというイメージを持つ人は結構居ますが、 日本では西洋の町のような石畳の道は少なかったものです。
 ドイツのロマンティック街道などでは途中の町々の市内の道路が昔ながらの石畳を残していますけどね。
 西洋の石畳は小さめの切石を石をぎっしり敷き詰めた頑丈なものです。
 それに比べると、日本では神社の参道などの大きな四角い石を並べたもの以外は少ないです。
 このあたりは豪雨地帯なので郷道などで「川原石」を敷いた石畳が一部見られましたが少なかったですね。
 こんなに雨の多い日本なのに街道が地道が多いのは、西洋との交通事情の差でしょう。
 西洋ではずいぶん古くから『馬車』が使われていました。荷車に人間の輸送に馬車は欠かせませんでした。
 馬にとっては地道の方がありがたかったでしょうが、馬車となるとタイヤのない時代の車輪は地道が苦手です。
 馬が走れて、車輪が沈まない舗装道路・・・長い間に完成したのが、あの小さな石を敷き詰める工法だったのでしょう。
 それに引き換え、日本は徒歩の国ですし、馬車が失踪する街道ではありませんでした。
 人にも牛にも馬にも優しい地道が主流だったようです。
 このあたりに見られた川原石の石畳では馬が疾走することも出来ず、馬車もひっくり返るほどでこぼこです。
 子供のころ、こうした部分があちこちに残っていて自転車で走るのが怖かったものですが、道が拡幅、改良されるとともにはがされ、アスファルト道に姿を変えてゆき、今ではまったく見られなくなりました。

 石畳と言うやつは、近年各地で作られ、木本の本町にも敷かれた様な人工石で滑らないように配慮されたもの以外は、雨の日に滑るか、滑らなければ蹴躓くか・・・と言った厄介なものが多いのです。
 熊野古道には石段もたくさんあります。
 坂道で父の流れが止められないところには石畳もあります。
 『松本峠』にも昔の人が敷いた石が一部残っています。
 この石の部分、杉木立の中だと苔むして『いい感じ』になります。
 雨が降ると、きらりと光って『すばらしい眺め』になります。
 しかし、そこに足をかけると・・・ヒヤッとするだけなら良いのですが、思いっきり尻餅をつくことになります。
 引きも切らぬほど人が通る道で日当たりがよければましなのですけどねえ・・・

 見掛けが良いので、熊野古道では石畳の部分が少し増えています。
 まさか、木本の街中のような人工石の舗装にするわけには行かないので、ムード満点の川原石を強いたり・・・

 で・・・躓いたり、こけたり・・・
 当然、今の人は行政にクレームをつけます。
 和歌山県側では、こけて当たり前の石畳を作って、今度はそれをはがして石段に直すとか・・・
 
 『熊野古道』って、街中の遊歩道じゃあないはずなんだけどなあ・・・
 でも、それに近いハイキングコースを求めてやってくる人が半数以上見かけられるのですから仕方ないでしょうね。
 下のような切石舗装も歩きにくいですけどね。
d0045383_11192566.jpg

 カメラはウェルタ・ペルレ・テッサー75mmf2.8


熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-02-16 11:31 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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