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LUZの熊野古道案内

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2009年 02月 10日

熊野の旅 もうすぐ終わる

 世間では『秋』のイメージのある『さんま』も熊野では『冬』のものです。
 捕れはじめが11月とかの話でし、最盛期は12月1月になるものです。当然『冬』のものです。
 その時期だからこそ、そして、生食がおいしくないほど脂の無いサンマだからこそ丸干しや寿司が考案されたのです。
 人工乾燥による干物作りが主流になってしまっては居ますが、サンマの丸干しに関しては『天日干し』のものもたくさん作られています。
 暖かいところとは言ってもこの時期は干物が傷む様な気温ではありません。空気も乾燥しているし上天気が続くし・・・
 人工乾燥機に比べ、干し広げる手間が少しかかりますがエネルギーの電気代がまったくかかりません。
 おまけに、太陽光の働きで今で言う『旨味成分』が増えるので、味も格段においしくなります。

 はらわたの入った丸のままの魚を日向に放り出すなんて・・・
 それも、塩漬けほどの塩ではなく甘塩程度で・・・
 食品の常識からすると怖いような話なのですが、これは腐らないのですね。
 この寒中だけではなく、もっと暖かな時期でも大丈夫なのですね。
 薄塩の鮭の切り身などを冷蔵庫に入れ忘れて丸一日など経てば食べるのが怖くなったりしますが、日向に二日も三日も転がした丸のままのサンマを食べるのですからね。
 それも、はらわたが美味しいと言ってそちらを優先する人まで居ます。
 不思議なものです。

 今はまだ丸干しの旬です。
 この辺の魚屋さんの魚干し場には『サンマのすだれ』が毎日かかっています。
 大々的に出荷するほどの水産業者は無いのですが、毎日毎日干しています。
 そして、街中の魚屋さんでもスーパーでも『サンマの丸干し』は定番商品です。
 お土産屋さんや通販でも定番商品です。

 一時期は、保健婦さんとか栄養指導員さんとかの攻撃目標になったこともあります。
 『紀州の人は味の濃い食事ばかりとり、サンマの干物などの塩辛い物をのべつ食べるから血圧も高いし、成人病が多いのです!』・・・と、やられたものです。
 言われても減らないのが塩辛い料理とサンマの丸干しだったのでしょうね。
 しかし、その割りに、年寄りが長生きするらしく、老齢化が進んでいます。
 
 『うまいものを食って死ねたら幸せだ』なんてまでは思わないのでしょうが、味気の無い食事を食べてストレスがたまるよりは、腹いっぱいサンマの丸干しを食べてぽっくり逝く方が紀州人らしいのかもしれません。
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熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-02-10 12:03 | 熊野 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 奈良熊本 at 2009-02-10 22:41 x
美味そうな秋刀魚ですね!
今期も足を伸ばそうと思いつつも、行きそびれてしまった感じです。
田舎では海べたで育ちましたが、奈良には海がありません。
淡路島や津などは時たま出かけますが、
熊野の海は外海のダイナミックな感じがしますね。

ところで、鳶やカラスは日向の魚には手を出さないのでしょうか?
Commented by je2luz at 2009-02-10 23:46
 大規模に干してある所は完全に網の中で光っています。
 ここは少ないし、店の前なので網は掛かっていません。
 その代わり、この写真の右上の隅に少し見えている『カラスの偽物』がぶら下げてあります。
 カラスは来ないようですが、野良猫が食事しに来るそうです。
Commented by 奈良熊本 at 2009-02-11 10:08 x
あはは!
気が付きませんでした。
確かに右上カラスがいますね。(偽者ですが)
ちょうど、秋刀魚めがけて、盗みに来たように
覗き込んでいるようで面白いです。
家族で笑いました。

それにしても美味そうな秋刀魚ですね。
Commented by je2luz at 2009-02-19 12:18
 カラスは目の前の堤防の上からか上から様子を窺うので気が付くようです。
 ほかに物がなくなったらきちんと確かめて偽物を見破るでしょうけどね。


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