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LUZの熊野古道案内

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2009年 01月 26日

熊野の旅 冬の川遊び 大又川

 昔の子供は季節に応じて遊び方が変りました。
 今でも夏は水遊びという風に季節のあるものもありますが、他はテレビゲームとか季節に関係なく時間を一人でつぶすことが多いようですね。
 その点、昔は外で遊ぶことが多かったし、外で遊べば田舎などでは周りが自然だらけで季節によってドンドン変りますからね、

 熊野市の山間部、飛鳥村(現・熊野市)では集落の真ん中を大又川が流れています。
 大河ではないですが清流で魚も一杯居ます。
 当然、子供の遊び場としては素晴らしいところです。
 夏は水遊びの場所で、ほとんどの子供はお昼ごろから日暮れまでは川で過ごしていました。
 水泳は『解禁日』が学校で決められていましたが、悪ガキどもは、『はまった』という口実をつけて解禁前から遊んでいました。
 『はまった』は『落っこちた』ということです。
 みんな揃って落っこちるわけはないし、服を脱いでから川に落っこちることも無いはずですけどね。
 昔の先生はそんなことでは怒りませんでした。
 見つかっても・・・『はよ上がれよ。風邪引くぞ!』くらいでした。
 本格的な夏になると、男の子は水中眼鏡をかけ『へし』を持って魚を追いかけていました。
 『へし』は『かなつき・もり』のことです。
 私が子供の頃からは自転車のチューブを使ったものが主流に変りました。

 春と秋は魚を釣っていました。
 竹の手作りの竿とバケツがあれば餌は現地調達で『がろじ』を使っていました。
 『がろじ』は四国などでは『ざざむし』という黒い虫です。
 この虫がものすごく減っているので今は探すのにコツが要ります。

 で・・・
 冬場は冷たい水に入るのはさすがに嫌ですが、魚とりをあきらめたかというとそうでもないのです。
 釣りの方は餌をミミズに変えたり、春先には青虫を使いましたね。
 何ももたないで川原で遊んでいて、魚を獲りたくなったときにやった漁法があります。
 『石小突き』です。
 まさに名前の通り、石で小突いて魚を獲るのです。
 魚を直に小突けと言われても無理な話です。
 自分が持ち上げられるぎりぎりの大きさの石を水際の岩にぶっつけて中に潜んでいる小魚を獲るのです。
 ショックで脳震盪を起こして出てきますからね。
 東南アジアでやっている『ダイナマイト漁』の原始的なものです。
 小さい頃は力が無いので、『よいこらしょ・・・ゴチーン』とやっても魚は脳震盪を起こさないで逃げ出すだけです。
 そうしている間に、どんな岩に魚が入っているかも覚えて行くものなのです。
 結構危ない遊びで、石を足に落として指をつぶすなんてこともありましたね。
 それでも、医者に行くなんてほとんど無かったです。
 今ならこんな危ない遊びは学校で禁止になるでしょうね。

 かくして、私たち世代は年中大又川で魚を獲っていました。
 そして、どの部分にどの魚がいるかマスターしていました。
 マスターしていなければ一人だけ漁が少なくて悲しい思いをしなくてはなりませんからね。
 下手だと、『ガキ大将』には絶対になれないですからね。
 魚獲り全般、虫取り全般、チャンバラ、相撲、喧嘩・・・武道百般を極めた物がガキ大将になる資格を得たのです。
 ガキ大将は、年下の面倒も見なくてはならない役目も負っていたものです。
 げに、大変だったわけです。
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熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-01-26 11:47 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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