LUZの熊野古道案内

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2009年 01月 21日

熊野の旅 昔の食べ物 冬のおやつ

 ふと思い出しました。
 子供の頃、多分冬だったと思いますが、自分たちで探して食べておやつのことです。
 今なら、さぞかし『珍味』として扱われるでしょうね。

 秋の『イナゴ』などはお腹の足しになるほど食べましたが、こいつは腹いっぱいなんてとんでもない・・・その頃でも貴重でした。
 正体は『柳の虫』です。

 『柳の虫』は、川原に生えている『ネコヤナギ』に入り込んでいる、何かの幼虫です。
 白い小さな芋虫状のものです。
 「芋虫」より「うじ虫」の方が近いかもしれませんね。
 白いから良いようなものの決して気味の良い物ではありません。
 もっとも、『蜂の子』も同じような物ですけどね。

 『柳の虫』はカミキリムシなどのように幼虫はネコヤナギの幹の中を食い荒らしています。
 虫が入っているかどうかは、根っこの方に細かいオガクズ状の木屑があるかどうかで見分けました。
 入っていればその、幹を折り取って裂きます。
 『ネコヤナギ』なんて細い潅木です。
 簡単に折ってしまえるくらいですから、一本見つけても小さな虫が一匹居るだけです。
 それを確か生で食べていました。
 ほんのり甘いだけですが、癖の無いものでしたね。
 ちょいと焙ればもっと美味しかったでしょうが、まとめて持って帰るほど捕れませんでしたね。
 それに、今と違い、川原全体が草などで覆われていない時代には、川原が荒れるのを防いでくれるネコヤナギをやたらと折る『柳の虫取り』は叱られることもありましたからね。

 思えば、食べられると聞けば何でも探し出して食べるのが昔の子供の遊びでしたね。
 サバイバルごっこでは無いのですが、結構楽しかった物です。
 そうした遊びに不可欠だったのが『肥後守』(ひごのかみ)でしたね。
 私が中学になった頃に、『危険だ』と言って、全国的に禁止されていった、折りたたみ式のナイフです。
 私の左手親指には半周に近い傷跡があります。もちろん、この『肥後守』でスパッと切った勲章です。今なら救急車でしょうね。親に内緒で手当てしてちゃんと治っていますけどね。

 『肥後守』は大層な物ではありませんが、これ一丁で何でも作れたし、自分で刃物を研ぐことも覚えた物です。今のサバイバルナイフよりは安くて使い勝手が良い物です。
 家の包丁を研ぐことの出来るのは、この『肥後守世代』なのです。
 我が家のどこかに一丁だけ残っているはずです。近年見つけて大事にしまったので何処へ行ったやら・・・
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熊野市周辺地図です

by je2luz | 2009-01-21 11:50 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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