今年も正月3日に成人式がありました。
例年通り熊野市民会館で行われていました。
この市民会館の収容人員は700人ほどだと思います。
一部は来賓席になっていますが、ほかは新成人のための席です。
かつてはきちんと地域別の札が出されていて、大体その通りに着席していました。
そうしないと整理できないだけの新成人が居たからです。
見物に来た親などは市民会館の前の道路にたむろしていた物ですが、今年出掛けてみると前の道路などに人がいませんでした。
何のことは無い、会場が空いてしまって、親御さんも会場に入ってしまっていました。
なんとも、納まりのよい成人式になっていました。
顔なじみの市の職員と話したのですが、淋しくなった物です。
それと、近年の新成人は大人しくなっています。
会場整理の方では非常に楽になってはいますが、おとなしい羊の群れのような感じですね。
随分前から、若者がおとなしくなって、たまに個人的に跳ねて暴れるやつはいても、社会に対し声を揚げデモなどする考えは更々無くなってしまった、牙も角もを抜かれた状態ですから、跳ねるのがいなくなれば羊より大人しいのかもしれません。
田舎の成人式はこのように正月やお盆に行われるのが普通になっているようです。
成人が20歳と言うことは、殆んどの若者は大学生か専門学校生です。
田舎にはそのどちらもありません。熊野には『近大高専』があるのでほんの一部だけ地元で学生をやっているだけです。
皆が顔を合わせられるのは年にこの二回くらいですからね。
数は減っても、女の子は皆さん振袖ですね。それに、男の子の和服姿も増えています。
羽織袴の男の子と、振袖に子供のような帯を結んだ女の子・・・
千歳飴でも持たせたら七五三と変わらないような感じもしました。
昔の場合は、就学を卒業した段階で就職する子の方が多く、高校を卒業する子も殆んど就職していたので、新成人の大多数が社会人5年とか2年の大人だったわけですから、当然雰囲気は違うはずですね。
こうした、成人式風景が日本中の田舎で見られたと思います。
そして、成人式の日には付き物だった、晴れ着の女の子が町中で見かけられると言う光景がどんどん減っているのも共通だと思います。
そうした姿を見て、『今日、成人式だったのだ・・・』と気付くことも無くなってきた町も増えてきたでしょうね。
来賓の方が多い成人式なんて見たくないですね。
入学式や卒業式では随分前から見ていますが・・・
木本町全図です