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LUZの熊野古道案内

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2008年 12月 30日

熊野の旅 昔の習慣 おおつごもり

 今でも年末は何かと忙しく、何かと物入りだと言われます。
 それでも、正月料理の準備は少なくなったし、すす払いもしない、餅も搗かない・・・随分楽になったはずです。
 『紅白歌合戦』を主婦が見るなんて考えられないのが紅白が始まった時代の『大晦日』でした。
 まあ、それまでに手際よく片付けておけばみられたのでしょうけど、忙しく動くことが美徳とされていましたからね。

 江戸時代にも井原西鶴が『世間胸算用』で庶民の年末のやりくり、あれこれを書いたようですが、それに似たような光景が半世紀ほど前の昭和の前半には残っていたのでしょう。
 中小企業のボーナスなんていまだに『暮れ』に支払われる所がありますし、溜まった付けも暮れには清算するところも多いです。
 昔のように、『掛取り帳』なんてあまり見かけなくなりましたが、私が子供の頃にはまだ存在しましたね。
 『掛け』で買えると言うことは、『お得意さん』の証拠・・・信用があることの証だったのです。
 しかし、片方では払えないから『付け』になり・・・と言う人も居たわけです。

 スーパーと言うのもが出現し、客のほうが品物をあさりに出かけるようになって、買う店をどんどん変える時代になってくると、酒谷さんや八百谷さんでの買い物が減り、『掛取り帳』なんてなくなりましたね。
 『サザエさん』の時代には『御用聞き』が勝手口に注文聞きにやってきたものです。
 しかし、それを書いても今の子供などには分からないからか、いつの間にやらその登場人物も無くなり、描かれなくなりましたね。

 昔なら一人住まいのお年寄り、足が痛くて遠くに行けないお年寄りの人も、そんなに不自由しないで日用品や食料が居ながらにして手に入ったのですがねえ・・・
 電話を掛ければ配達がありましたしね。
 その頃には、『独居老人』なんて言葉が無くて、大勢で暮らしていて年寄りが不便なことって少なかったのですが・・・
 まあ、町中の商店を寂れさせたのは、今の年寄りの世代からですから、自分たちの首を絞めたのかもしれません。この面では昔の町のほうが易しかったようです。

 西鶴の世界では、『除夜の鐘』が鳴れば年を越し、借金取りから解放される・・・なんてなっていますが、今年の大晦日、除夜の鐘を無事に聞けない人がたくさん居ることでしょうね。
 『マッチ売りの少女』は美しい話ではなく、悲しい話です。
 指先を暖めるマッチ、100円ライターすらない・・・そんな光景が21世紀の街角で見られるなんて・・・
 悲しい『大つごもり』が来ているようです。
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木本町全図です

by je2luz | 2008-12-30 10:52 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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