LUZの熊野古道案内

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2008年 12月 29日

熊野の旅 昔の習慣 寿司

 昔の日本では行事があると、寿司を作ったものです。
 寿司と言っても今式の『江戸前握り寿司』では無く、日持ちのする『押し寿司』『巻き寿司』更には『なれ寿司』でした。
 行事の中でも最大級のお正月には寿司を欠かすことは考えられない物でした。
 寿司を作ると言っても、夕飯用に作るなんて生易しいものではありません。
 ものすごい数を作ったのです。
 『おせち』にしろ『餅』にしろ『寿司』にしろ、お正月に用意する物は、正月三が日位は台所仕事をしなくて済むようにする意味もあったので、日持ちがするものを大量に仕込んだのです。
 家族構成も今より大きいし、年賀に親戚を回る人も多く、当然来客も多かったのです。
 そして、来客にはおせちや寿司を勧め、お酒も勧めるのが作法でした。

 どれくらい作るかって?
 まあ家にもよりますが、家内で食べる量の数倍は造りましたね。
 この辺りのお正月の寿司は、『サンマ寿司』『海苔巻き』『昆布巻き』『揚げの寿司』『伊達巻き』などですね。
 『サンマ寿司』・・・今の熊野名物ですね。20本とか30本とか・・・
 『海苔巻き』・・・田舎寿司ですから太巻きです。芯には干瓢(かんぴょう)シイタケなどとか赤い桜デンプでしたね。これも10本とか20本
 『昆布巻き』・・・寿司昆布と言う良質のやや薄手の昆布を味をつけて煮た物を使って巻いたもので海苔巻きと同じような物です。呼び方は『こぶのすし』です。この昆布はこの辺りなら手に入りますがよそではあまり無いようですね。
 『揚げの寿司』・・・お稲荷さんです。50個とか100個
 『伊達巻き』・・・海苔巻きを芯に更に玉子焼きで超太巻きの寿司に仕上げる物です。5本とか・・・

 寿司箱と言うものが家庭にありました。
 海苔巻きとかが10本くらい入り、押し寿司器のように底板と蓋が中に入り込むようになっていました。乾燥を防いで密閉して居たのです。
 入りきらないものは『もろぶた』と言われる餅箱に並べてあった物です。
 冷蔵庫など無い時代にはこうして保存しました。
 良く出来た物で、その時代には暖房なんてありませんでしたから、台所などは冷蔵庫状態でしたね。
 酢の少し効いた寿司なら三日でも四日でも平気で置いておけました。

 たまのお寿司は良いのですが、その時代の正月は寿司が続くので子供にとってあまり嬉しくない物でした。
 『おせち』なんて物も、今流のハムだ中華だなんてのではなく、『煮しめ』『煮豆』『タツクリ』なんて古来のものですから、子供にはあまり嬉しいものでも無かったですしね。
 『お年玉』は嬉しかったですが、お正月料理で嬉しかった記憶があまりありません。
 大晦日に造りたての寿司をつまみ食いさせてもらったのが美味しかった記憶はありますがね。
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木本町全図です

by je2luz | 2008-12-29 12:09 | 熊野 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 池田 at 2008-12-29 18:10 x
毎年のように熊野の海岸へ、大阪から初日の出を見に行きます。
何も遮るものの無い太平洋は最高ですね!

いつもオークワでサンマ寿司と昆布巻きを買いますが、この時期は
「正月仕様」みたいで特においしいです。
年中めはり寿司を食べたくて、今年の初めは高菜漬けに挑戦しまし
たが、どうもうまくいかなくて。うーん難しい。
やっと本場ものが食べられるのでうれしいです。
Commented by je2luz at 2008-12-30 11:00
 今からの季節は『新漬け』が出てきますからおいしくなります。
 やはり漬物は寒い時でないと美味しい物はありません。

 2009年の日の出はどうなるでしょうね。
 我が家のベランダからは水平線に登る朝日が正面に見られます。
 それだけにあまり日の出を見に行きませんね。


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