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LUZの熊野古道案内

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2008年 12月 21日

熊野の旅 昔の食べ物 夏みかん 

 昔に比べ、日本で手に入る果物の類は格段に増えました。
 昭和の中頃までは、日本で採れる旬の果物の他は、バナナとパイナップルくらいが遠くから運ばれてくる物でした。
 沖縄で採れるパイナップルでも、沖縄自体が外地だったのですからね。
 下関は発祥の地だといわれる『バナナの叩き売り』なる物も、今ではイベントのひとつとしてやられるくらいで、若い人は見たことも無い光景でしょうね。
 
 どうだ!このきれいなバナナの房は!
 今日は天気も良いから、気分がいい!
 気分が良い所で、1000円でどうだ!

 『高いぞ!』

 高い?・・・市場なら200円はするぞ!
 よし分かった。800円ならどうだ!

 『もう一声!』

 よし・・・もう一房付けて800円でどうだ!

 などと、机をたたきながら軽快な売り声でセリ下げていった物です。
 それが出来たのも、バナナが高級品だったからです。
 今のように安くては、競りようが無いですね。

 その時代に一杯食べられていて、急速に姿を消していった物に、『夏みかん』があります。
 大きくて、食べ応えはあったのですが、皮は固くて指も受け付けない・・・ようやく外皮を剥いても中の小袋も取らないと・・・少し残る薄皮の一部は苦い・・・
 そして、待望の中の果実は・・・飛び上がるほど酸っぱい!
 果物や嗜好品の無かった時代には食べられたのですが、少し物が出回るとそっぽ向かれるようになりました。

 その面倒くさいのと酸っぱいのを克服するために、私が子供の時には、小袋まで取ったものを器に入れ、重曹と砂糖を掛けて食べました。
 じゅくじゅくと泡を立てて酸を中和していましたね。
 でも、砂糖が貴重なので甘くなるほど掛けさせてもらえませんでした。
 何しろ、煮物の甘みに『サッカリン』などと言う、結晶状の人口甘味料を使った時代ですからね。『サッカリン』は発がん性があると言って今は禁止されているはずです。

 『夏みかん』を品種改良して出てきたのが『甘夏』です。
 随分甘くなったので、登場すると評判を呼んで結構売れました。
 売れない夏みかん畑は甘夏の畑に取って代わられました。
 今では、単に『夏みかん』と呼んでも『甘夏』のことが殆んどです。
 みかん農家でない自家用の物では残っているようですが、ものすごい古木になって来ていますね。
 そして、一時期は売れた『甘夏』も売れにくくなった居るようです・

 『夏みかん』と言うと、少し懐かしい響きがありますが、『食べたいなあ・・・』とは思いませんね。
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木本町全図です

by je2luz | 2008-12-21 11:44 | 熊野 | Trackback | Comments(1)
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Commented by k、y at 2008-12-22 15:59 x
 子供の頃、大島の親戚の山は夏みかんばかりでした 

 従兄弟と、みかんを剥いて砂糖をかけてたべて、それでもすっぱかったことを思い出します


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