LUZの熊野古道案内

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2008年 12月 11日

熊野の旅 主役

 クマノシを代表する主役は『さんまの丸干し』のようです。

 最近、『熊野古道』が新聞紙上に出ることがほとんど無くなりました。
 全国版はもちろん、三重県版にも殆んど出ません。話題性がなくなったのでしょうね。

 今日の朝日新聞の一面に小さな目な記事ですが、写真入で・・・
 『秋の味覚 冬も健在』 と言う見出しで、サンマの丸干しが登場しました。
 この辺の朝日新聞は大阪本社発行で夕刊無しの総合版です。
 新聞記事で、中々一面には出られないものです。
 いい事でも悪い事でも中々出られない一面に載ったと言うことは、やはり熊野市の代表は『サンマ丸干し』なのでしょうね。
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 これはつい先ほどの写真です。
 近所の干物製造所の前で、移動販売の車が『サンマ丸干し』を仕入れに来ている風景です。
 そんなにたくさんのお客さんが居るはずは無いのですが、仕入れる丸干しの量は結構多いです。
 発泡スチロールのトロ箱に山盛り仕入れて行きます。
 おそらく、このトラックは山間部に向かうのでしょう。
 そして、山間部ではこの移動販売のトラックを楽しみに待っているお年寄りが居るのでしょうね。

 今から30年位前には、こうした移動販売車が沢山ありました。
 朝には効した魚を卸す店の前には何台も列を作っていたものです。
 そして、山間部でも海岸線でも、その車が選んだテーマソングをスピーカーで流しながら走り回っていました。
 私が居た飛鳥町の製材所の辺りでも、『おーい、船方さーーん、船方さーんよ・・・』と言うのと、『かわいい かわいい さかなやさん・・・』と言うのと二台が競争で回っていました。
 小さな1トン車に、刺身から干物までの魚、野菜、パンやお菓子、調味料、うどん、乾物、洗剤・・・スーパー並に積んでいました。
 頼まれたのもは仕入れて届けます。
 実に便利なお店です。
 店が小さいだけに、品物は限定されますが、その分、『旬の物』『安値の物』を仕入れてきますから、結構メニューを変えられる物なのです。

 そして、その頃から。山間部などの過疎化と老齢化が加速しました。
 移動販売をしていた働き盛りの人たちも、どんどん年をとって行きました。
 先行き楽しみな職業でもないので、後継者も居ません。
 一人廃業すれば、ものすごく広い範囲で困る人も出るので、そうした移動販売の人も、体力が続く限り頑張ってくれていましたが、限界はあります。
 いまでは、定期的に回る車はほとんどなくなりました。
 つまり、山間部などの集落では『おかず』も手に入らなくなったのです。

 最近、この中心部のスーパーで山間部のお年寄りのグループが買い物をしている光景を時々見かけます。
 この人達の足になっているのがその集落の男の人です。
 自家用車に載せてやってくるのですが・・・ その車には、全部『枯葉マーク』が付いています。
 その『枯葉マークドライバー』も一人欠け二人欠け・・・

 『サンマの丸干し』すら手に入らなくなった所では人間は暮らしてゆけません。
 つまり・・・『限界集落』の限界を超してしまうのです。
 しかし、如何ともし難いことですね。

 先日も、バス路線とかの維持について評論家の方が、『病院の送迎車やスクールバスを活用すれば十分維持できるはず・・・』などと、田舎を全く知らない発言を、したり顔で話していましたが、そんなものなどあるはずもなし・・・
 もうすぐ、半数が年金生活に入る田舎では、送迎の車の維持費すら出せない人ばかりになってきます。何しろ、田舎では国民年金の人が殆んどですからね。
 かといって、実費を集めたら違法で捕まるでしょうしね。
 まあ、そうした心配をしているうちに、集落が消えて解決するのでしょう。

木本町全図です

by je2luz | 2008-12-11 11:52 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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