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LUZの熊野古道案内

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2008年 12月 10日

熊野の旅 紀州路 冬の花

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 この花が咲く季節になりました。
 『アロエ』の花です。
 紀州の海岸線などの暖地では放って置いても育つし、昔から『医者要らず』と呼ばれるくらい薬効があるので、あちこちの庭で植えられています。
 『やけど』や『切り傷』の外傷にはこの葉っぱをポンと割って中のゼリー状の面を押し当てておきます。
 直すと言うより、少しの殺菌作用と外気との遮断作用が役に立つようですが、私が子供の頃には何かと言うと『医者要らず』が出てきました。
 ただ。私が遊びまわっていたのは一山越えた、飛鳥なので、この『アロエ』の無い地域です。
 たった一山、境の山も低い所だと400mほど、集落の標高300mなのに、海岸線では増える一方なのに山間部では鉢植えにして縁側に入れておいても冬には溶けてしまうのです。
 この辺はハワイの裏側がチベットのような所です。

 実に妖艶できれいな花なのですが、木本の人の目には殆んどとまらないのです。
 昔から、あまりにもありふれた風景ですからね。
 おまけに、花壇に植えたり、庭のメインになったりするのではなく、邪魔にならない所に追い足られている物ですからそうなります。
 ものすごく丈夫で切り倒した枝を転がしておくと、そこで根付いてしまいます。
 この枝も、二ヶ月ほど前に切り取って軒下の隅っこに投げ出してあるのもから出てきたものです。
 雨も掛からない所ですが、自分の葉っぱに蓄えた水分で生き延び、根っこも出始めていますし、古枝にしかない花芽を作っていたものだと、ちゃんと花を咲かせます。
 増やすには、こうして干し上げて根っこを出させてから植えるのが作法なのです。
 こんなでかい枝では小さな鉢に納まらないので鉢植え用は小さな枝を切り取って使いますが・・・

 紀州路を国道42号線沿いに南下すると、新宮、勝浦、串本、すさみ。日置川・・・何処まで行っても田舎の家の庭の片隅などにアロエがあり、放りっ放しで古い枝がありますから、この季節にはこの花が咲いているものです。
 当たり前すぎて目に留まらない熊野地の冬の花です。

 そうそう、アロエをお茶にしたり、ゼリー状のところをサラダにしたり・・・粉末にして飲んだり・・・そんなことは昔はしませんでしたね。
 なんだか、健康ブームとかで一時期は流行っていましたけどね。
 もう、そんなことする人も少なくなったので、又、昔のように隅っこで静かに花を咲かせていると思います。

木本町全図です

by je2luz | 2008-12-10 12:25 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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