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LUZの熊野古道案内

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2008年 11月 28日

熊野の旅 獣害

 今日の朝日新聞三重版によりますと、三重県の県都津市では鹿の食害、『獣害』に悩んでいると大きなタイトルで書かれています。
 この『獣害』は津市だけではなく、三重県中…いや、日本中の田舎が悩んでいると思います。
 何しろ、東京のど真ん中に猿が出現するくらいですからね。

 しかし、県庁所在地の津市でこんな大きなタイトルになるほど・・・
 本当は、元々、山間部は『津市』ではなかったのです。
 平成の大合併で、昔のお殿様が領地を延ばしたように、津のお殿様が周辺の町村を食い尽くして大きくなったのです。
 今回取り上げられていたのも、どちらかと言うと秘境扱いされてきた『美杉村』の話なのです。
 だから、超過疎で長老冷夏の進んだ集落になります。

 こうした集落では休耕農地、廃耕農地、廃屋屋敷などが広がって、集落全体が原野化、山林化して、人間の臭いもしなくなって来ています。
 さらに、新聞でもありましたが、『猟師』の数が激減して来ています。
 そもそも、地元に人間が居なくなっているのですから、鉄砲を持つ人も減ってしまいます。
 昔の田舎には『鉄砲持ち』がたくさんいたのですがね。
 過疎化が始まりだした頃に、『猟師』が減って、町場の『遊猟者』と言う種族が増えました。
 趣味で鉄砲を持ち、休日に団体で山に入る『鉄砲持ち』ですね。
 装備はトランシーバーとかもあるし良くなったのですが、山を走る脚力とか、獣を獲る執念とかは昔の『猟師』とは『遊』の文字が入るだけに別物の人が多いですね。
 それでも、こうした猟師が増えた頃は、事故が怖いですが、何とか獣を山に追い返していました。
 
 地元の『猟師』は随分前から老齢化で引退したりなくなったりして壊滅状態ですし、町場の『遊猟者』もすでに老齢化して来ています。
 『クレー射撃なら格好よいからやる』・・・とか、『鳥打なら楽しくやれる』なんて『鉄砲打ち』しか、若い人はやらないようです。

 『発砲事件』なんて起こす可能性もある『猟銃』ですから、無くて済むのならそれが一番なのですが、山の中で暮らさなくてはならない集落では、獣退治も大切なことなのです。

 熊野市でも、農地の周りを柵で囲んで細々と自家用の野菜を作っている風景が見られます。
 山間部では、家の周りを柵で囲って暮らしている人も居ます。
 夜中に田舎式の外便所に行く時に、鹿や猪に出くわさないためです。
 人間の方が檻に入っているということです。

 津市では猟銃免許をとる人に補助金を出すとか・・・
 なんともおかしな話ですが、これも時代でしょうね。
 しかし、もっと田舎の町・・・熊野市などになると、町場にも鉄砲を持って山に入れる若い人が居なくなりつつあります。

 同じ地方欄に・・・『木本小学校・流感で学年閉鎖』とあります。
 熊野市の中心の学校なのですが、閉鎖された3年生は全員で16人しか居ないそうです。
 全員地元に残っても・・・
 これ以上減らなくても・・・
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カメラは コダック・メダリストII

木本町全図です

by je2luz | 2008-11-28 12:35 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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