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LUZの熊野古道案内

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2008年 11月 25日

熊野の旅 秋の味 山芋

 この辺の山には『山芋』が一杯自生しています。
 品種的には二種類あるように思いますが良く分かりません。
 葉っぱに丸みがあるやつと。葉っぱのとんがったやつです。
 子供の頃にとんがったやつは苦くて、丸いほうが良いと聞かされたので、山芋掘りと言えば丸い葉っぱのを掘っていました。
 細い葉っぱのを掘ったことも食べたことも無いので味が違うのかどうかも知りません。

 山芋と言うものは生命力が強く、葉っぱの付け根に出来る『むかご』からも芽を出して育ちますし、掘った時に折れた上の部分に葉っぱを下の部分からは根を出して育ちます。
 ギンギラギンに乾く所では育ちは悪いですが、中々枯れません。
 少し足元に日陰があるくらいで湿り気があるとものすごい勢いで大きくなります。
 そんな性質ですから、山と里との境や竹やぶなどの周りでは大繁殖します。
 杉や桧の山では、小苗のうちに育って、木にふさがれそうになるとどんどん木に巻きつきながら蔓を伸ばして日の光を探しに行きます。
 育林にとってはやはり邪魔者なのです。
 しかし、ある程度木が伸びたら、山芋はそんなに高くは弦を伸ばせないのでやせ衰えてしまいます。

 山主にとって厄介なのは、『山芋掘り』です。
 この『山芋掘り』には二種類ありました。
 一つは『人間』です。
 もう一つは『いのしし』です。

 山芋は木の足元に生えて木に巻きつきます。
 山芋を掘ると言うことは、木の根元を掘ると言うことです。
 普通の野草を掘る程度の30cmとか50cmなら、そんなに山や木を傷める事はありません。
 しかし、山芋は食べられるほど大きくなった時には1m、場合によっては2mもの長さになって真っ直ぐ地下に入っています。
 それを掘り起こそうと言うのですから、穴は深いし、入り口も広くなります。
 私などでもそうでしたが、掘り始めると先まで折らないで掘りたくなる物です。どんどん、穴を広げながら掘ってしまいます。
 つまり木を傷める事になるのです。
 さらに、その穴をきちんと埋め戻せばまだましなのですが、まるで埋め戻さない人も居ましたね。
 だから、山主は『山芋掘り』を嫌いました。

 二番目の『山芋掘り』の『いのしし』はもっと厄介です。
 ものすごい嗅覚で真っ暗な夜中に山芋を掘ります。
 鼻と牙を使って上から食べながら掘り進みますからものすごい穴になります。
 猪にとっては大好物ですから、回ってくるととことん掘って行きます。
 一面、深さ1mを越すような落とし穴だらけなんて風景に行き当たったこともあります。

 いまの時代になると。『山芋掘り』に山に入る人居なくくなりました。
 だから、山の入り口とかに蔓の太さが1cmにもなる立派な山芋が一杯見られます。
 蔓の太さで芋の太さが予測できるのです。
 人間の『山芋掘り』が減ったので、場所によっては立派なのが増えましたが、山の中では昔よりものさばっている猪が余計も穴を掘っているようです。

 天然ものの山芋のほうがはるかに粘りがあって美味しいのです。
 しかし、それが分かっていても私自身、ずっと昔からスーパーの山芋を食べています。
 そのきれっぱしを庭に植えたので、それの子孫がやたらと生えてきて困っています。生えてすぐに退治しないと、掘っても掘り残しから又出てきます。
 ブロック塀や植木の足元を大きくほろことも出来ませんしね。
 意外と困り者です。
 今年もあちこちで『むかご』が転がっています。
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 カメラは コダック・メダリストII

木本町全図です

by je2luz | 2008-11-25 12:32 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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