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LUZの熊野古道案内

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2008年 11月 23日

熊野の旅 天に登った鉄道 五新鉄道

 紀伊半島南部には国道42号線と絡み合うように走る『紀勢本線』と言う鉄路が走っています。
 昔は熊野市駅(紀伊木本駅)と尾鷲の間が繋がっていなくて、『紀勢東線』と『紀勢西線』に別れていたものです。
 今は繋がっていますが、新宮を境に鉄道会社が、『JR西日本』と『JR東海』に分かれてしまい、事実上『紀勢西線』『紀勢東線』と呼んだ方が分かりよいくらいです。本来『本線』と呼ばれていた幹線なのに通しで運行される列車が無かった線です。

 この広い紀伊半島にこの鉄道が一本、それも、ぐるりと回るように走るので決して大阪。京都などが近いわけではありません。
 そこで計画されたのが、紀伊半島をまっすぐ縦に貫いて、南の中心の新宮から大阪方面を最短距離で結ぶ線路を引こうというものです。
 『五新鉄道線』です。
 ルートは今の国道168号線と同じように、『熊野川』『十津川』を遡って、『五条』に抜ける物です。
 168号線でも川っぷちにへばりついているのに、そこへもう一本鉄道を入れようというのですから、大変な工事になります。
 私が子供の頃など、新宮の人たちなどはこの新線建設を叫んでものすごく運動していた記憶があります。

 運動のおかげなのかどうか・・・
 鉄路が斜陽になりかけるまで、申し訳程度に工事が進められました。
 山の中腹などに鉄橋が架かり、トンネルが口を覗かせている場所もあります。
 道路のトンネルとは形が違うので遠目でもそれと分かる物でした。

 誰が考えても、確かに新宮ー大阪は近くはなりますが、新線を作って誰が乗るのでしょうね。
 これができれば、紀勢西線は細切れローカルの乗客だけになります。
 それでも『作ればこっちの物』の公共事業の発想で推進運動はされて居たのです。

 これが出来ていれば、『本宮大社』も鉄道の駅のそば・・・ってことだったのでしょうね。
 などといっても、完成してすぐに廃線になってしまい、今頃は道路しかない山の中と言うことでしょうけどね。

 かくして、『夢の鉄道・五新鉄道』は露と消え、お空の彼方に飛んで行きました。
 マニアの方はその跡を探しに行かれるようですが・・・
 十津川村には残されていると思います。

 そうそう、『紀伊半島一周新幹線』なんてものすごい鉄道を考えた筋もあります。
 それこそ一部の人には『夢の鉄道』なのでしょうね。
 こんなの作ったら、『信越線・碓氷峠』ではないですが、在来線全線が線路まで外されてしまうでしょうね。
 地元民にとっては『地獄線』でしょうけど、さすがにこれは無人列車を走らせるわけには行きませんから、作られることはないでしょう。
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木本町全図です

by je2luz | 2008-11-23 12:08 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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