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LUZの熊野古道案内

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2008年 11月 15日

熊野の旅 林業 5 伐採

 走るように林業の流れを書いてきましたが、今日の『伐採』で一回りです。
 ここまで、早い時で50年、通常なら70年から100年と言うサイクルになります。

 日本国の林業政策の迷走は戦後早くから起きていました。
 戦後の資源枯渇に対する恐れから、林地のサイクルを早めようと言う考えで、伐採樹齢を一律に引き下げにかかりました。
 40年から50年くらいで切らせよう・・・と言うことです。
 『施行計画』なる物を林業家に立てさせ、それに基づいて山林管理をしろと言うまでは分からないでも無いのですが、50年を越えた辺りで、『過熟林』と言う扱いで、早く切らないと税金が増えるぞ・・・などと言うおかしな政策を取りました。
 そんなことを言いつつ、流通などは放任したままで、外材の流入は野放しでもう20年以上前から林業は壊滅状態です。
 それもかなりの部分は盗伐の材木なのに規制もしません。
 施行計画通りに山の手入れをして来た山も『過熟林』になろうと、美林まで育てようとまともには売れなくなっています。
 無責任極まりない林政です。
 それでも、林地にかかる固定資産税などは同じように掛けてきますね。
d0045383_1143038.jpg

 今倒されている木も当然『過熟』です。
 今回は特殊な事情で二本だけの伐採で林地に穴が開く形ですが、この山は5年ほど前に間伐を行い木の間をうんと広げてあります。
 樹齢100年を越す木になっても大丈夫なようにした所なので、後の部分などは日が差し込んで、潅木が茂っています。
 たくさんに木を育ててよいのやら、このように極端に減らして大木を育ててよいのやら・・・
 何十年も先のことは分かりません。
 分かっていることは、この山の木は十数メートルにわたって節の無い良質材が採れるということです。
 いま、節の無い所は、これから50年経っても節はありません。
 このような山がまともに評価されるまで日本の田舎が残れそうには無いですね。
 カメラは センチュリー・グラフィック+トプコールS65mm

木本町全図です

by je2luz | 2008-11-15 11:45 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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