LUZの熊野古道案内

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2008年 11月 11日

熊野の旅 林業 育林 1 種

 今回取り上げている杉山は樹齢にすれば60年ほどの物です。
 さほど大きな木が生えているわけではありません。
 地味が肥えている水分の多い斜面なので良く伸びています。
 杉でも桧でもその山の土の力によって基本的には成長度が変わってきます。
 表面の土が浅く、痩せた土地では木の背の高さが低くなり。太り方も少なくなります。
 同じ伐採期の杉でも背の低い山では、2間材(4M)が3本取れないような山から、5本楽々取れる山まであります。
 
 この土地の力のほか、大きく影響する物に、『苗の品質』があります。
 杉の品種はきちんと確定しているようではありませんが、日本列島複雑な地形と多様な気候の場所で育てられてきた杉は地域によって随分差があります。
 大体において、その地方で昔から多く植えられている品種はその地方の風土にあったものが多いようです。

 杉は基本的には『種』から育てられてきました。
 この種を集める作業が大変です。
 栗や椎などのように大きな種なら落っこちてきてから拾い集められますが、米粒より小さな茶色の種を落ちてから拾うなんて不可能です。
 ちゃんの育つのが分かった巨木で無いとまともな種が取れないので、その巨木に登って枝の先の種を採ると言う、猿並の軽業で採るのです。
 それだけに杉の種取りは誰でも出来る物ではなく、結構高い物です。
 中にはずるい人がいて、まだ大きくなっていない木で一杯実をつける木から実を集めるのもいます。
 10年程から実をつける木は手が届くので種は採りよいですが、そうした早熟の木はまともに生長しない木なのです。

 野菜の種なら、まいたすぐ後でばれます。
 しかし、杉や桧の種だと、ものすごく悪いやつでもばれるまで十数年かかります。
 更に悪いことに、一番、手間とお金のかかる最初の十数年経ってから、育たない木だと分かった時に、それを伐採して植えなおして・・・とんでもないことになるのです。
 この辺では『地苗』・『よそ苗』と区別していましたが、『よそ苗』には時々そんなものが混じりました。
 『地苗』でも、その『種を採った人』と『育てた人』・・・今で言う『生産者ブランド』ごものすごく物を言いました。
 我が家でも昔は特定の信用できる人の育てた苗だけを使っていました。
 それが『育林』の入り口ですからね。
 入り口を間違えると・・・
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木本町全図です

by je2luz | 2008-11-11 12:59 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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