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LUZの熊野古道案内

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2008年 10月 19日

熊野の旅 木本祭り 祭りと子供と町づくり

 木本祭りは大層な祭りではありません。
 今まで取り上げてきた出し物などが町を巡行するのがメインのような物で、木本神社での大きな催し物がある訳ではありません。
 もちろん神事はあり、それに伴う『浦安の舞』もありますし、『獅子舞』の奉納もありますが、客寄せ、見世物としては弱い物です。
 他所の神社では『浦安の舞』のために舞台を組んで「参拝者」?「見物人」?に披露するほうを優先した所もありますが、木本神社では本筋らしく拝殿の中で舞うので殆ど一般人には見えません。
 拝殿と言っても小さな物ですからね。
 舞姫の姿は拝殿に登る時から先は午後の出し物巡行の時には付いて歩いていますから見ることは出来ます。
 しかし、隊列がバラバラでまともに進行しませんから、舞姫たちも退屈ですし、本来の歩くべき位置づけもはっきりしないので、随分だらけた状態になってしまいます。
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 他にも、一番先頭に居なくてはならない獅子舞の主役の『じーじー』と言われる稚児さん役も退屈で体を持て余す物です。
 本来は雅楽の係りらしき衣装を着けた子供も居るのですが、存在感は無し・・・
 これも、あまりにも巡行経路が短いので、段々時間つぶしの習慣が出来てしまったのかと思われます。
 平均時速250mくらいでしょうかね。
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 新田の『新田元宮太鼓』は大きなリアカーに子供を乗せ、太鼓を叩かせながら引っ張るので、結構大勢の子供が主役になれます。
 主役になればそれなりに面白そうですが、主役になれない町内の子供や、主役だけど出番が無く、衣装を着てひたすら待つだけとか、出し物を引っ張ってほんの少し進んだら休んでばっかりだとかになると、子供は退屈してしまいます。
 幼稚園や小学校低学年は親やじいちゃんばあちゃんに付き添われて我慢していますが、ちょいと大きくなると、居なくなっちゃいます。もう少し大きくなると姿も見せなくなります。
 昔は、宿所で出されるカルピスや駄菓子などがものすごく嬉しかった物です。
 終わった時にお駄賃にくれる袋入りの駄菓子もものすごく楽しみだったのです。
 だから、かなり大きくなっても、最初と最後には行列に入っていたものです。
 しかし、そうしたものはもう30年も昔に子供たちの興味を引くものではなくなってきていたのです。
 夏祭りでは夜店も立ち子供の目が輝くのですが、本祭りではポイントが無いだけに屋台を立てても商売にならなくなり、そうした楽しみも無くなっています。
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 こうした見方は一歩引かないと見えないようです。
 私の育ちは山間部です。
 木本祭りから見れば部外者なのです。
 子供の頃には木本にも家があるので見物に来ていましたが、大人になって東京から戻った時に思ったのは、『随分見物人が減ったなあ・・・』と言うことでしたね。
 そして、参加者以外は『退屈な祭り』だと言うことです。

 町内での打ち合わせで、『進行の改善と子供をもっと大切にする金の使い方』を提言したこともあります。
 当然のこととして・・・
 『これがここの祭りなんだ、よそ者には分からんだろう』と、言われましたね。
 そうです・・・私には分かりません。
 なぜ大人は・・・いや、酒飲みは何日も飲み倒して・・・子供や下戸はひたすら耐えなくてはならないのか・・・
 おなご衆も詰め所で何日もひたすら酒の肴を作って待たなくてはならないのか・・・
 祭りの前後にはまともな夕飯が家から消えるのか・・・ (部外者の私の家では平常どおりでしたがね。)

 なんて書くと、叱られるでしょうね。
 祭りが悪いのではなく、長年の間に溜まった錆や牡蠣殻のような物が進行を遅らせているのが悪いだけなのですがね。
 沈没寸前になってエンジン全開、全ての出し物が台車から下りて担がれだしましたが・・・

 殆ど全員他所に行った木本の出身者が『祭りだから帰ろう』なんて思う下地を作ってありません。
 こうした写真を目にすれば懐かしいのは懐かしいでしょうけどね。
 他所では、何があっても祭りには帰ると言うところもあるようですね。
 ここは何十年も前からの町づくりの失敗なのでしょう。

木本町全図です

by je2luz | 2008-10-19 11:59 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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