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LUZの熊野古道案内

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2008年 10月 06日

熊野の旅 熊野市の気候と黒潮

 細長い日本列島は沖縄を除いて上手く紙に納まっています。
 これは納まっているのではなく、納めているの方が正しいのかもしれません。
 地球儀の上で見る日本列島のほうが位置関係なども正しく表示されていますね。

 ぱっと考えると、ここ、紀伊半島などはものすごく南にあるように思えます。
 九州でも北九州などは、暖かい南紀より北にあるような感じさえ受けます。
 冬になれば、北九州はしょっちゅう雪が舞います。それに引き換え、南紀のほうは少ないです。
 紀伊半島南部は非常に気候温暖なところです。

 地図の上では、この熊野市の緯度は意外と北のほうで山口県あたりなのです。
 これは、地図に日本列島を納めるために、少し寝させているし、見るほうは地図の上が北・・・真北を示していると思い込んでみているからです。
 普段は問題にならない程度に寝させてありますが、きちんと見るときには右側をほんの少し押し上げて見るのが正しい地図が多いです。

 山口と同じくらい、北九州よりは北になるのに雪が少なくて冬は過ごしよい・・・
 この違いは、目の前を流れる『黒潮』と、すぐ後に連なる紀伊山地のおかげです。

 黒潮は年中殆ど温度が変わらないで自転車をこぐより速いくらいの速度で流れて行きます。
 天然の温水ヒーターが回っているようなものです。
 日本の雪は、殆どの場合、大陸から押し寄せてくる『冬将軍』が日本海や東シナ海の湿気を吸い込んで日本列島の山にぶつかって降らせるものです。
 北九州はぶつかって大雪を降らせるような高い山はないですが、その雪雲が直接頭の上にやってくる事があります。
 それに、鹿児島沖で別れた黒潮もはるか沖合いを流れています。
 それに引き換え、この辺りでは、黒潮は目の前ですし、北からの雪雲は中国山脈か北陸から飛騨。美濃の山地を乗り越え、更に御在所から連なる紀伊山地をも乗り越えてきますから、雪も殆ど降り終わってやってくるのです。

 真冬にあの筋状の雲が日本海を覆う時、裏日本などは灰色の重い雲に包まれますが、この辺だと、その雲が雪を降り終われせて、『雪雲だった』と言う風体だけ残った千切れ雲になって足早に駆け抜けることが多いのです。
 北風も、屏風の陰に居るような物で、吹きつけるということはなく、雲と共に上空を吹きぬけて行きます。

 かくかように、非常に温暖な所なので、年に数日以外は雪による交通の乱れもありません。
 熊野古道・伊勢街道などは、海岸線の東南斜面をさほど高い所までも登らずに通っていますから、実に穏やかな物です。
 歩くのは少し寒い季節のほうが適しているくらいです。

 その温暖な気候のせいでしょうか・・・
 紀州の人間はのんびりしていると言うか、商売でも政治でもあまり出世した人間が出ていないようです。
 日本最大手のコンサルタント会社の偉いさんが熊野市に委託されて調査した時・・・
 『この言葉は使っちゃあいけないのですが・・・この辺の人は南洋の土人ですね』・・・と言われました。
 今では差別用語らしいですが、まさにこの通りの所があります。
 私など、もう長いこと灯油も焚いたことがありません。
 のんびり・・・南洋人似の典型でしょうかね。
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熊野市広域地図です

by je2luz | 2008-10-06 11:06 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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