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LUZの熊野古道案内

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2008年 10月 04日

熊野の旅 行楽のシーズン 消えたミカン狩り

 秋本番です。
 昔なら、まだまだ『青ぎりミカン』の時期ですが、今では品種改良が進んで、立派に色付いてきたミカンが都会の店先に山積みされるようになりました。
 ミカンもすっかり『秋の味覚』になってしまいましたね。
 『温州みかん』はコタツに入って食べる物・・・だったのですがねえ・・・

 ミカンと言えば紀州ミカンが有名だったのですが、生産量の関係でその代表は和歌山県有田市の『有田ミカン』になっているようです。
 市場では数のまとまらない物は力になりません。
 南紀のミカンといっても実態は串本あたりから熊野市まで、70Kmにも及ぶ海岸線沿いの段々畑で栽培されている物なので、当然自治体も一杯ありますし、農協も一杯あります。
 当然のように一つのブランドにはなりえないのです。
 それぞれの地域で、美味しいミカンを細々と作って、細々と売っているのです。

 国道42号線を走ると紀伊長島あたりから紀伊半島をぐるりと回る間、ミカンの木を目にしないで走るのは、国道が海からはなれて山間部に入る、尾鷲ー熊野間だけでしょう。
 他の海岸線は見事にミカンの木があります。街中の家の庭にまでミカンの木があるくらいです。

 これほどミカンのあるところの代表格で、国のパイロット事業として昭和30年代からやられた『金山パイロット』はミカンの生産とともに『観光蜜柑園』として、長年、『ミカン狩り』をやっていました。
 今の大人の人で関西・中京出身の方なら、ここまでミカン狩りに来た人結構もいるのではないかと思います。
 当初はバスを仕立ててミカン狩りの客がやってきたものなのです。
 ちょうど今頃から始まって12月の頭くらいまでの期間でしたね。
 気候のよい時期ですし、お弁当を食べてデザートにミカンを腹いっぱい食べて・・・まあ、家族サービスには悪くない物でしたね。

 こうした『観光農園』はミカン・梨・ブドウ・柿・イチゴ・りんごなど色んな物が全国に出来ました。
 今の温泉場でもそうですが、全国に出来ると言うことは、遠い所はどんどん客が減りますね。

 熊野まで、ちょいと日帰りでミカン狩り・・・
 そんなのができる所にはミカンの木が周りにたくさんあるのです。
 ミカンのない広大な地域が背後にはあります。
 紀伊山地の内陸部ではミカンは無いのですが、人間も居ません。つまり、見込み客も居ないのです。

 かくして、熊野市の観光の目玉だった『金山パイロットみかん狩り』もパンフレットではいつも出ていましたが、実態はずっと赤字で閑古鳥がないていました。
 そして、最早、それも休止されています。
 と、言うより、蜜柑園自体を切り崩し『紀南交流拠点施設』なる、訳の分からない施設が作られています。
 みかんの赤字は百姓がしょわなくてはならないですが、こうした公の施設を作る借金や運営赤字はなし崩しに全国の皆さんが払ってくれますからね。
 そんなに大金じゃないです・・・
 国民一人当たりなら・・・ほんの一円とか二円ですから・・・

 いつも書きますように、熊野古道にしろなんにしろ、全部皆さんのお金でやっているのですから、ぜひ現地を視察に来てください。
 せっかくお金を出しながら、見にも来ないままなんて、もったいないですよ。

 下は20年前の金山パイロットのみかん狩りです。
 この頃にはもう遠来の客は殆ど居ませんでしたね。
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熊野市広域地図です

by je2luz | 2008-10-04 12:18 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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