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LUZの熊野古道案内

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2008年 09月 13日

熊野の旅 見通し明るい?

 先日書いた、熊野古道・松本峠の山林伐採の現場に行ってきました。
 無精者なので家から見えている鼻の先の場所でも、出かけるのに一ヶ月かかりました。
 やはり、熊野古道脇の山林がぎりぎりまで伐採され、明るくなっています。
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 松本峠の中腹、車の入る道が切れて石畳の山道に入るところから峠までの半分ほどが伐採されました。
 ことに、入り口付近は搬出の関係のあり、全く木が残されずにきられてしまい赤茶けた状態です。
 ここは、やはり、戦後すぐに伐採植林された所のようです。
 今回も残された道脇の杉の古い木を除くと若い木です。
 海が見える山で、この辺ではあまり良くない土質の所ですから、今回切った桧もたいした木ではありませんでした。
 材木不況の折、山林所有者には殆どお金は入っていないと言ってよいくらいだと思います。
 国立公園でも世界遺産でも、個人財産に対する制限はするけど、何の補償も何もなしですから、所有者が反対し、こうして伐採するのも無理は無いと思います。
 この山林を買い取っても、世界遺産にぶら下がっているであろう天下り外郭団体の理事一人の給料半年分くらいのものでしょう。
 さらに、土木や建設業のために行う世界遺産関連事業一つのコンサルタント料程度です。
 そういう金は出せても本当に史跡を守る金は出さないのです。
 今回の伐採でも、『切らないで置いて欲しかった・・・』と、私も思いますが、同じ林業家として、自分が育てた山がありながら、世界遺産だからといって飢え死にするわけには行かないことも分かります。
 木本本町の石畳のほんの1コーナーをやめるだけで買い取れるのに・・・
 土方には利益供与は出来ても、個人の山主にはびた一文出せないようです。

 この辺は温暖で雨の多いところです。
 植林されれば10年ほどで真っ暗になるほど苗が育ちます。
 植林されずに放置されたとしても二年もするとススキなどの草ですっかり覆われ、10年も経つと雑木が茂ってきます。
 殺伐とした光景が目に付くのはほんの四・五年でしょう。
d0045383_12341961.jpg

 いささか暗くて陰気だった峠道も入り口の方だけでも明るくなって、見通しが良くなったと解釈すればよいでしょう。
 それと、これで個人財産活用の先が見えるとすればそれも結構なことでしょう。
 熊野古道全般、自然林・天然林なんて所はほとんど無いわけです。
 江戸時代前から地元民が植林し、育て、生活の糧にして来た山なのです。
 熊野詣が盛んだった頃にも何度と無く伐採されてきた山々です。
 切らない方が不自然なってことです。

熊野市広域地図です

by je2luz | 2008-09-13 12:42 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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