人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2008年 09月 02日

熊野の旅 隣町・・・地方自治体特別職

 地方自治体には職員が沢山居ます。
 正規の職員・・・『吏員』などと古めかしい呼び方もあります・・・そのほかに、外から見たら区別の付かない『臨時職』もうろうろしているものです。
 正職員でも技能職とか現業職などと言われる、一般職とは違う扱いの職員も居ます。
 平の係からはじまって主査・係長補佐・係長・課長補佐・参事・課長・場合によっては部長補佐・部長」局長なんてまあそこそこ理解できるような役付き階段があります。
 熊野市などの小さな所ではこれくらいの段階ですが、大きな所や県庁などに行って名刺を貰うとどちらが偉いのか分からないほど役職名があるのも年功序列のお役所ゆえなのです。
 定年が昔より延びて居るので、昔の習慣で何年経ったら昇進と言うのを続けようとしたら、役職を考え付くしかなかったからでしょうね。
 実に複雑怪奇です。
 もっとおかしいのは、小さな役所の小さな課になってくると、役職の人は居るけど部下の係りが居なかったりします。
 今流行の『名ばかり管理職』みたいなもので、部下の係りが一人も居ない『係長』なんて・・・でも、その役職に据えておかないと、配置転換のときに『課長補佐』などに昇進させられないのですよねえ…

 役所のトップの方には三役なんて特別な人が居ます。
 市長・助役(今は副市長と呼ぶのが流行っているようです)・収入役です。
 大体この三役の給料は普通の職員の給料表を適用しないで、そのつど条例で定めるようになっています。
 このほかに、今良く出てくる教育委員会の教育長も同様に扱われますね。
 この人たちの給料の引き上げ引き下げは議会の議員報酬と抱き合わせで条例改正案が提出されることが多いのです。
 提出する側の給料だけをいじるのではなく、審議する議会議員の報酬も同時に出して・・・と言うことです。
 昔は、全国的に定期的に引き上げて行ったものです。民間の給料も上がって言った時代でしたからね。
 今から25年ほど前からは、上げる自治体と据え置く自治体の分かれだし、引き下げにまで及ぶようになってきました。
 自治体財政の破綻が表面化してきたからです。
 『始まった』のではなく『表面化した』と言うことなのですよ。
 始まったのは戦後すぐからで、進行したのは高度成長の末期でしょうね。

 この三役とかには給料のほかに退職金があります。
 これが難物で、条例ではきちんと定めてはいるのですが、習慣的に『功労金』称して5割加算が常識化している自治体が多かったのです。算出根拠などは表に出さず、ひっそりと提出して・・・と言う図式がほとんどでしたね。

 熊野市では20年はど前に全国でも二番目と言う長期政権の市長が退職する前に条例改正しました。
 その条例には助役・収入役も入ってきます。
 改定案に盛り込まれては居なかったのですが、一番の矛盾は、算出根拠の期間が『年』になっていたことです。『助役』なんてのは市長が交代すると空白になることが多く、長くても3年11ヶ月とかになるのです。『足掛け』では計算しませんから3年の計算になるということです。
 そこで、割と新しいところもやっている月割計算方式に書き換えてしまいました。
 さらに、5割とか10割加算の根拠になる条項の書き換えをやりました。
 『なお、功労によりこの算出された金額に加算することを得るものとする』などと言うような文言です。
 ばっさり削ると言うと総務課長などは自分の財布じゃないし親方の財布に関わるので難色を示しましたね。
 しからばと言うので、実際は実施不能なのですが、『減額』の文言をねじ込みました。
 『なお、業績により、算出した金額を増額、もしくは減額することが出来る』とすることで、『普通の市長では加算はありませんよ』と宣言したのです。
 さらに、連続当選すると貯め置いた退職金も各期ごとに支給するようにしていきなり巨額の負担がこないようにもしておきました。役所と言うのは積み立てなんてしませんからね。

 この改定が適用されるのはその、8期32年努めた市長の退職の時でした。
 改定交渉の過程で、その長期政権市長も『加算金など要らんぞ・・・長い間働かせてもらっただけで十分じゃ・・・先も長くないしにゃあ…』と言っていました。
 退職金の金額算定と予算提出は当然次の市長です。
 やりにくかったと思います。
 ほとんど全部の市では加算して支給しているのに、全国でも二番目と言う長期政権を樹立した大市長の退職金を加算ゼロにするというのはねえ・・・
 しかし、条例改訂して直後でもあり、経緯も分かっていたので『加算ゼロ』の物でした。
 そして、そのゼロ加算予算を出した市長も一期ごとに退職金の支給を受け、二期を努めてやめられました。
 当然、『ゼロ加算』でした。
 これからも、よほどずうずうしい、もしくは熊野市が黒字になって生まれ変わるような奇跡を起す市長以外は『ゼロ加算』が続くでしょうね。
 まあ、全国的のも無条件加算を行っている所は減っているでしょうけどね。

 隣りの尾鷲市では、この退職金を『完全にゼロ』にしようと今の市長が言い出しているようです。
 これにはいささか疑問がありますね。
 『給料カット・退職金ゼロ』聞こえは良いのですが・・・
 これでは本当の意味での人材は確保できないでしょう。
 大金持ちか裏金稼ぎが上手いか・・・でないと名誉職は勤まりませんからね。
 議員報酬でもそうですね。自営業とかの仕事で自分が離れてもやっていける人以外は、4年ごとに身分の保証のない議会議員職に飛び込めませんよね。まして、子育て中の年代となるとねえ・・・
 一見、市民受けのすることですが、正当な算出基準があるのなら・・・そして、市民が手弁当で選挙をしてあげる、政策と人物で選ぶところまで成長していないのなら、尾鷲のスタンドプレーは決して自治体の将来にプラスになるとは思えませんね。
 四年で千万とかの話でしょう。
 それをケチって、将来まで人材を無くすとしたら・・・
d0045383_1210326.jpg

この周辺です

by je2luz | 2008-09-02 12:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/8545315
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 隣町 電源立地      熊野の旅 二百十日 防災の日 ... >>