LUZの熊野古道案内

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2008年 08月 31日

熊野の旅 飛行場

 この紀伊半島と言うところは、飛行場とは縁のないところです。
 戦前・戦中の防衛ラインでは、本土から突き出した要衝に見えそうな場所なのに、突き出した先には何もなし・・・内陸部へはまともな陸路も増し・・・
 敵が上陸する心配もなし・・・見張り場所以外に必要のない土地ですから軍用の飛行場も出来ませんでした。
 戦後になっても当然です。
 『コミューター空港』なんてのがやかましく喧伝された頃には、南牟婁郡紀宝町の山を削ってつくろうなんて画策したことがあります。
 しかし、常に横風の飛行場ですし、何と言っても載る人もなし運ぶものもなし・・・それでも『作ることに意義あり』で首長連中は頑張っていました。
 山陰では野菜と人を運ぶのだとか言って『農道飛行場』なんてのを作ったところまでありますね。

 今ある飛行場で近い所は『南紀白浜飛行場』でここから110Km東京便が日に一本だけかな?次が120Kmほどの『明野飛行場』で元々日本軍のものだったところで今は自衛隊の物です。
 他は『小牧飛行場』『伊丹飛行場』『関空』『セントリア中部国際飛行場』です。国内便だと全部乗っている時間より飛行場までの時間の方がはるかに長いです。

 その中で三重県が力を入れたのが『セントリア』です。
 さらに、悪乗りしたのが前にも書いたように、伊勢湾を挟んで飛行場と向き合う三重県の各市です。
 誰が考えても分かる算数が出来ない、首長や役人独特の発想で計画されたのが連絡線です。
 『四日市ーセントレア』『津ーセントレア』『松阪^セントレア』『伊勢ーセントレア』とずらりと並んだのです。30Kmとかの間隔で港を整備し、船を買って・・・
 更にこの先の鳥羽からは『伊勢湾フェリー』が昔から走っています。
 すごいでしょう?

 予想通り、当たり前ですが、全航路パンクし始めています。
 一番ひどいのは後発の『伊勢市』で、乗客ターミナルを巨費を掛けて整備し。船も手配したのに運航を請け負う会社が『採算の合う見込みがないから止めときます』と断ったのです。新品のターミナルも使う見込みすら立たないのです。
 津市も松阪市も完全に赤字体制です。
 最初は飛行場見物・物見遊山の市民が乗っていましたが、飛行場なんてそんなに遊びに行く所でもなし・・・乗船客が回復する見込みが全く無いのです。
 四日市も同様で、各市とも、『赤字補填などしなくてもやっていけます』と、大見得を切って作った航路だけに大赤字ももって行き場所で困り果てています。
 ややこしい船に乗るのなら、一緒ぷ煮何度かしか使わない飛行機なら陸路で行けばよいし、海外の目的地しだいで『関空』の方が便利だし・・・
 件の中心部からならどちらも同じくらいで行けますからね。

 このままでは、大幅減便・・・航路廃止の道を歩みそうです。
 まあ、真ん中の一本位は残っても宵のかなとも思えますが、北部の人はわざわざ遠回りする感じのルートに来てくれないでしょうし、三重県民200万の内、見込み客は地の果てのこの辺を含めても150万人も居ないでしょうね。全員が一生に1回海外渡航し、9割がセントリアを使い、そのうちの半分が航路を使っても・・・
 50年で80%入れ替わるとしても1500000×1×1.8×0.9÷50÷365=133.2 なんです。
 二回にしても266人なんです。
 飛行場を見に行く人を加えても、一航路すら難しい・・・

 なのに・・・テレビのインタビューで・・・『廃止されたら、セントレアへ行くのが不便になる・・・』なんておばちゃんが答えているのを流していました。
 『そんなに行くのですか?』なんて追加質問はなしですね。
 最初は三重県中部の市民は『嬉しがって』(関西風?)せっせとセントレアへ飯を食いに行ったり買い物に行っていたようですが・・・
 そろそろ飽きてきたようです。
 飛行場には似合わない高級レストランなんかもどうするのやら・・・

 あおりを食ったのが、老舗の伊勢湾フェリーでしょうね。
 元々、そんなに多くなかった利用客を税金垂れ流しの航路に取られて・・・
 一時期は常滑に行っていた航路も外したし・・・
 他の航路よりもこの航路の方が、我が家の前の国道42号線の一部としての存在価値があるのですが・・・
 都市郊外型のショッピングセンターのように一斉に出来て、不採算を理由に一斉になくなって、市民の買い物にも困る現象が起きなければ良いのですがね。
 ちなみに、私はセントレアには近づいたこともありません。
 『うみゃーもん』があるそうですが・・・
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この周辺です

by je2luz | 2008-08-31 10:53 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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