LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2008年 08月 04日

熊野の旅 熊野のお盆 4

 昔から『盆と正月が一緒に来たような・・・』と言う言葉があります。
 今だと、盆と正月が一緒にきたら休みが長くなってのんびりと・・・なんて感じるでしょうが、昔式に言うと盆と正月が一緒に来ようものなら大変だったのです。

 まず・・・
 お盆とお正月の直前、『盆の節季』『蔵の節季』には支払いが待っています。
 買い物や取引が『つけ』で行われていた頃には支払いはこの二回のことが多かったのです。それも、集金に行って・・・集金に来られて・・・現金払いだったのです。
 ものすごく儲かっている所でも大金が出てゆくし、儲かっていない所では夜逃げを考えたり払えない言い訳を考えたり・・・

 そして・・・
 盆正には他所に行っている一族が帰ってきます。
 本家ともなると大変な数の来客を迎えるのです。
 田舎に実家があると、嫁に行った娘も子供連れで里帰りします。
 息子も嫁さんを連れ、子供を連れてきます。
 旦那の兄弟もやってきます。
 5家族6家族は当たり前です。おまけに、今と違い子供も三人四人・・・
 あっという間に20人ほど増えちゃうのです。

 家中に布団を敷いて・・・
 これは、イトコだハトコだという子供には楽しいことなのですが、迎える方の『本家の嫁』にとっては大変なことでした。
 湿気の多い田舎の家ですから、このたくさんの布団を干して、シーツではなく『敷布』を代えて待つのです。
 一団が帰ったら、もう一度干して、「敷布」を外して洗濯して・・・
 洗濯機も無いのに・・・
 私も、母親の里の奈良県下北山村へ行きましたが、大きな母屋と納屋の二階を使った大きな離れ・・・ここに一杯人間が居ました。
 それを、そこのお嫁さん一人で切り盛りしていましたね。

 これをやりながら、本来のお盆行事をこなすのです。
 こうした本家には必ず仏壇があり、仏様がありますからね。

 だから・・・
 お盆と正月が一緒に来られたらそれこそ大変なのです。

 それと・・・
 田舎では長男の嫁に成るということは、財産ももらえる代わりに一族郎党の面倒を見る義務も貰うので大変だったのです。
 戦後の時代になると、財産は山分けで、古い家と小さな田圃と、仏様と、親戚の面倒だけ貰う嫁になったのです。
d0045383_12453624.jpg

この周辺です

by je2luz | 2008-08-04 12:57 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/8392585
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 熊野のお盆 5      熊野の旅 熊野のお盆 3 >>