LUZの熊野古道案内

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2008年 07月 19日

熊野の旅 夏本番・土用


 古来、暦の上では実に細かく季節が決められていましたね。
 代表的なものでは『二十四節季』があります。
 年に24もあると言うことは一ヶ月に二回です。
 この24の間に4回の土用がありますから、これだけでも大変です。
 とてもこんなに細かく季節を感じることは出来ません。
 そもそも、うるさい人に言わせると、暑い最中に出す便りは『残暑見舞い』の方が多いのだとか…
 そんなに言うなら、近代ではこうした二十四節季でも時間まできちんと決められているのですから、今年の夏の土用などは今日19日のお昼のニュースでは『今日の夕方、土用にはいります』と言わなくてはならないです。今年は16時29分が夏の土用の入りだそうですからね。
 
 私たちの地方では『土用』と言えば『うなぎ』ではなく『波』の方がなじみが深かったものです。
 今の子供は海水浴場かプールでしか泳ぎませんから、あまり『土用波』には敏感でなくなっていますが、私たちのガキの頃はこの前の浜で泳いでいましたから、まともに『土用波』の影響を受けました。
 はるかかなた、ルソン島・ミンダナオ島・グアム島の沖にでも台風が出来ると、てきめん波の力が強くなりますからね。
 今日でもこの前の海は土用波が立っています。

 土用波が立って、真っ青な空には入道雲…
 真っ青な大きく立ち上がった波の腹をめがけて飛び込んで、波の向こう側に浮かび上がる…
 少し沖に出て、疲れたら上向きに浮かんで休む…
 ものの10分も経つと飛び込んだ場所とはかなり違う方向に流されています。
 真潮のときは北へ、逆潮の時は南へ流されますが、潮の流れは常に斜め沖向きです。
 丘に戻るには沖に出る力の倍以上の体力と時間が必要なのです。
 それを知らないと…その日の流れが読めなかったら…
 命がかかってくるのです。
 ガキ大将の指導で少しずつ覚えて行き、中学に入る頃には一人前になるのです。

 しかし…
 今では、泳ぐこと自体が禁止されていますから、そうした知識も伝承されていません、この海を知っているのは爺だけになってしまったようです。
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この周辺です

by je2luz | 2008-07-19 11:16 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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