LUZの熊野古道案内

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2008年 07月 01日

熊野の旅 田舎の昔猫 1

 前にもちょっと触れましたが、昔の百姓家では『猫』の居る家が多かったものです。
 今の『ペットブーム』のような物ではなく、日本の田舎に根付いた風習のような物でした。
 西洋ではネズミ捕りを犬に任せる所もあるようですが、日本の農家ではその係りは『猫』です。
 野鼠に困っていた西洋に比べ、日本の農家が困っていたのは『家ねずみ』が多かったのです。
 ちょいと小振りで建物の中に住み着き、梁の上などを走り回る『家ねずみ』を捕れるのは『猫』の方でしょう。だから、日本の農家では『猫』が居ることが多かったのです。
 今だと、米も『玄米』で保管され、鉄製の保管庫や米専用の冷蔵庫に入れられていて、ねずみは手も足も出ないことが多いのですが、昔は『籾』(もみ)の状態で俵に入れて保管しました。
 籾の方がうんとかさばるのですが、年を越して保管した時の味の落ち方が少なくて済んだのです。でも、ねずみの格好のねらい目になったのです。

 猫は本当にねずみを捕るのか?
 猫によります。
 上手い猫と下手な猫では随分違います。
 根気のない猫ではねずみなど捕れません。
 トムとジェリーのように追い掛け回してねずみを捕るなんてありませんからね。
 平で広い場所にねずみが出てくることなどほとんどないですから、猫はねずみの通路でひたすら息を殺して待ち伏せします。そして、用心深いねずみですら安全だと思って通りかかったときに一撃でしとめるのです。
 待ち伏せしている猫に声を掛けても、耳を動かすだけで返事もしなければ振り向きもしません。大きな声で呼びかけると。『そんな声を出したら、もう捕れないでしょう!』と叱られます。
 まあ、あまり捕らない猫でも、猫が居るだけで台所までねずみが進出してくることは防げますから、少しは役立っていたわけです。

 今の人は、『猫がねずみを捕る』のを見たことがないかもしれませんね。
 キャットフードをふんだんに与えられていて、たんぱく質やカルシウムも足りているし、お腹も空いていない猫はねずみを捕らないことが多いですからね。
 昔の猫は全くその逆で、たんぱく質やカルシウムの補給は自前になりました。
 食卓に魚が並んで、そわそわ待っていても、昔の人はアジもサンマも骨ごと食べちゃいましたからねえ・・・廻ってくるのは骨を食べない子供の分や、わざわざ残してくれた頭だけです。ねずみやイナゴを捕って食べないと・・・
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 カメラは オリンパス35S1.9

この周辺です

by je2luz | 2008-07-01 12:58 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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