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LUZの熊野古道案内

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2008年 06月 27日

熊野の旅 牛 4

 テレビじゃないですが、今日も『牛』です。

 このあたりで一杯居た牛は、4・5年飼われた後、どうなるかってことです。
 その時期になると、車のセールスマンではありませんが、『博労』(ばくろう)がきちんと廻って来ます、
 そして、商談がまとまると、子牛を渡して、成牛をつれて帰ります。
 牛はものすごく頭が良くて、敏感な動物ですから、『博労』が来て、交換の話が決まると、飼い主の雰囲気などで自分の身に何かが起きることを察します。
 博労が子牛を手配して連れてくるまでの数日、牛小屋の中で落ち着かないで泣き声を上げ続けます。

 私達の世代だとジョーン・バエズの歌で覚えた『ドナドナ』の歌では無いのですが、悲しい定めが舞っているのです。
 売られてゆくのが大人の牛だけに自分の行く先に不安を覚えるのでしょうね。
 もちろん、手塩に掛けた牛が売られてゆく・・・それも、肉牛として・・・
 だから、飼い主もものすごくつらいことだったのです。
 愛着のある車を下取りに出すなんてものではありませんからね。
 朝晩餌をやり、一番面倒を見るのが女の人ですから、うちのお袋なども何日も目を真っ赤にしていた物です。
 酪農家なら、慣れっこに慣れるのかもしれませんがね。

 交換して次の講師が来る時は、まだ、その子牛の世話があり。心細そうな子牛を育てることで気を紛らわせることが出来ました。
 耕運機が普及して、『牛飼い』をやめて、最後の牛を売り渡したあと・・・
 空家となった牛小屋だけが残ります。
 餌やりも、草刈もしなくて良くなります。
 旅行にも行けるようになります。
 ハエも居なくなり、夏のアブも来なくなります。
 随分楽になるのですが・・・
 家のそばにあり、いやでも日に何度も前を通る『牛小屋』を見るが寂しくて、つらくて・・・
 田舎の人の気質がその時代以降は少し変わったのかもしれません。
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 昭和39年の正月でしょうね。
 後ろの入り口のところに『榊』の門松が立っています。
 これは隣の家です。
 ここにも『牛』が居ました。

この周辺です

by je2luz | 2008-06-27 11:21 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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