LUZの熊野古道案内

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2008年 06月 22日

熊野の旅 熊野の産品は・・・

 近年は際限なく『産地偽装』のニュースが流れます。
 食肉なんて表示を当てにするほうがおかしい・・・といってもよいくらいでしょう。
 この原因を作ったのは、『地場産品育成』、『地域産品のブランド化』などと言う役所がらみの運動の成果、さらにマスコミによる『グルメ志向』の煽りたてがあり、その上に乗っかった日本人の大好きな『意味の無いブランド信仰』・・・極めつけはそれに付け込んだ『儲かればよい』の拝金主義でしょう。
 
 味も分かりのしないのに・・・と言うと叱られるでしょうか?
 しかし・・・食べて硬い肉・血抜き不完全な肉などは別として・・・同じくらいのものを同じ人が同じように料理して出してきて、同じ場所で食べた時、『松阪牛』『神戸牛』『飛騨牛』『米沢牛』・・・『オージービーフ』『アメリカ牛』などの区別をきちんとできる人は何人居るのでしょうね。
 さらには、全く品種の違うはずの『黒牛』『乳牛』『赤牛』『水牛』・・・『雄牛』『雌牛』の区別も同様ですね。
 なのに・・・産地をやたらとありがたがるから、騙すのも出てくるのです。

 最近は少し減ったように思いますが、こんな片田舎のスーパーにも『薩摩の黒豚』ばずらりと並んでいたり、『魚沼産こしひかり』が並んで居たりしたこともあります。
 ありえないことを『ありえない』と言ってひんしゅくを買いましたがね。

 この辺では有名なブランドはありません。
 食品はもちろん、古くからあった材木でも『紀州材』と言う名前はあってもどれが紀州材なのかの定義も無く・・・『吉野』『木曽』ほどの値段はつきませんでした。一時的には『尾鷲材』に値段が付いた時期もありましたが、定義も無く品質管理が出来ず人気は落ちて行きましたね。
 そして、この周辺の山間部で産出する良質材は『吉野』の看板がついて出回っていました。
 吉野との国境の山で取れるのですからさほど差があるわけでもなし・・・道路が良くなってからは原木・丸太のままで吉野の業者が買い取ってゆくのですから区別が付くはずもありません。
 同じ材木が『吉野』の看板をつけるだけで倍に売れちゃうのですからね。原木市場で同じ木を競り合ったら、熊野の業者は吉野の業者に勝てるわけも無いのです。

 どんどん道路も良くなって来ています、田舎には資本力もありません。零細業者は後継者も居ません。
 漁業の方でも、元々、仲買によってどんどん運び出されていたわけですが、ますますその傾向が強くなり、『船買い』と言う丸ごと買い取る方法で出てゆくでしょうね。(獲れればの話ですが・・・)
 そんな魚はどこの『産』になるのでしょうね。
 今はどうなっているか分かりませんが、少し前には、この辺で作られる『生節』は『熊野市産』では無く、ノーブランドの真空パックなどで市場ではなく、業者間取引されて居たりしました。
 もう少し名前の通った尾鷲や引本などのラベルの方が売れるからでしょうね。

 かくして、ここだけではなく、田舎の産品はどこかへ消えるのです。
 寿司屋のネタの7割以上が輸入品・・・と言う時代です。
 串本・勝浦・二木島・尾鷲・引本・・・上がる魚に差は無いでしょう。
 なのに細かいブランドを付けたがる・・・
 そうそう・・・塩サバは下手な近海物よりノルウェー物の方が油が乗っていておいしいですよ。
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この周辺です

 こちらのブログもご覧ください。
 

by je2luz | 2008-06-22 11:40 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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