LUZの熊野古道案内

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2008年 06月 10日

熊野の旅 食べなくなった物

 夏の食材として代表的な物に『きゅうり』があります。
 しかし、この『きゅうり』と言うものを日本人が食べるようになったのは随分新しいらしいですね。
 古くは『瓜』を食べていたようです。
 『きゅうり』は苦いので食べなかったのが江戸時代くらいに苦く無いのが出来たのか入ってきたのかで食べるようになったらしいですね。
 今の品種は、どれを採っても『苦い』なんて無いですね。
 少し前までは、料理の方で、『きゅうりのヘタを切ったら、切れ端で切り口をこすって苦味を抜きましょう』なんておまじないが言われているくらいでしたからね。

 今、作られているのは緑色のキュウリがほとんどですが、半世紀ほど前ですと、キュウリのお尻は白い物でした。今で言う『半白キュウリ』が主力だったのです。
 緑のより苦味が少なかったのと、昔の食生活にはこちらの方が向いていたからでしょう。
 今は、キュウリと言えば『サラダの一員』として食卓に登ることが多いですが、昔は『糠味噌漬け』や『胡瓜モミ』『ナマス』として登場した物です。
 この食べ方に関しては、緑色の若いキュウリより半白キュウリのほうが『シャキッと感』が残されておいしいのです。
 最近は『半白キュウリ』も見直されて、売り場の片隅に並ぶことがあるようになっていますね。
 流行らなくなって、種売り場でもほとんど見かけない頃から私はこの『半白キュウリ』を作り続けています。
 これをおすそ分けするとお年よりは懐かしがって喜んでくれます。

 この『半白キュウリ』は緑のより少し大きめになってから収穫します。胡瓜モミなどでは皮をむいて中の種をこそげ取ってから刻む方がおいしいくらいです。
 塩もみしてもシナシナになってしまわないからです。

 私は嫌いだったのですが・・・このキュウリをもっともっと大きくして、黄色くなりかけた頃収穫して煮物にして食べる習慣もありました。
 冬瓜とも少し違う食感です。瓜とも違います。
 この、『キュウリの炊いたの』はもう食べる人は居なくなっていますね。
 大きな化け物キュウリは手に入らなくなっていますし、栽培する人でも食べないようですからね。
 つまりは・・・『おいしくなかった』のでしょうね。
 戦中・戦後など食糧難の頃、二三日長く成らせて置けば巨大化するキュウリをなるべく腹の足しにするためにそうしたのかもしれません。

 そんなにするのなら、『冬瓜』を食べれば良さそうな物なのに、この辺では『冬瓜』は食べませんし栽培もしません。
 なぜなのでしょうね?
 京料理のように上品な煮物を作らない(作れない)ので合わなかったのでしょうかね?
 私はこの何年か『冬瓜』も栽培していますが、これのお裾分けには苦労します。
 食べる習慣が無いので、料理法から教えないといけません。
 果ては・・・『炊いてきてくれたら食べてみるけどのう・・・』などといわれます。
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by je2luz | 2008-06-10 12:11 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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