LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2008年 06月 08日

熊野の旅 大又川の春

 熊野川の支流、『大又川』は清流・急流です。
 源流からの距離も短く、人家・農地ともに少ないのですから当然清流になります。
 それでも、昭和30年代後半頃から、井戸が電動ポンプになり、さらに合成樹脂のパイプが普及して谷から水を引いてくる自家用水道が普及し始めると一気に汚染が進みましたね。最終的には行政による簡易水道の敷設により負荷の増大がピークに達したのです。
 熊野市に限らず日本全国、下水道を作らないで上水道・簡易水道を普及させたので同じような状態になり、日本中の川を壊して行ったのです。
 ひしゃくで汲んで物を洗い、洗濯もたらいだった頃の排水はほんの少しでしたから、農地や庭にまいて処理できたのですが、蛇口をひねると無限に出る水を手に入れると、端末の処理も、パイプによって敷地外に出すしかありません。
 そうした水を田圃に入れればかなり浄化分解されるのですが、中性洗剤の普及以降はそんな恐ろしい水の入った田圃の米を食うわけにも行かず、どんどんパイプを伸ばして用水路や川に直接排出するようになってしまいました。
 折から、山間部などは過疎化が進み、人口は半減していったのに、川だけが死んでゆく・・・おかしな話になったわけです。
 そんな中では、降雨量も多く、水切れを起こさない大又川は流域人口の少なさなどもあって、川が死ぬまでは行かず、昔より汚れただけになりました。

 大又川の魚は少なくなり型も小さくなりました。
 放流をする「あゆ」はそれなりに居ますが、在来魚の「はい」や「うぐい」が減っています。
 それでも、釣る気になれば「いくらでも釣れる・・・」位は居ますがね。
 昔は、桜が咲く頃だと思いますが、『まいウグイ』と言うのがありました。
 多分、今でも見られるのでしょうが、『ウグイ』が産卵のために集まって、大きな塊となってぐるぐる廻るのです。
 背中の黒い魚ですから、川の中に2mくらいの真っ黒い円が出来、何百匹と言うウグイがぐるぐる廻るものです。
 お腹は婚姻色で真っ赤になっています。
 この群れを、イカ釣りのテンヤのような仕掛けで引っ掛け釣りする漁法もあったものです。
 限られた日に、ほんの短時間だけそうした現象が起きるのですから、簡単には見られません。その頃になると毎日川を眺めている人が居た物です。
 『投網』(とあみ)でやれば『一網打尽』ですが、基本的にはそれはやらないで引っ掛け釣りでやっていたのは、資源保護だったのでしょうね。
 今はそちらに住んでいませんから、『まいウグイ』を見ることもありません。
 多分、今年も舞っていたのでしょうね。
 数が少なく、小さなウグイがこじんまりと・・・



 更新しました・こちらもどうぞ…
 
この周辺です

by je2luz | 2008-06-08 11:32 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/8058231
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 熊野の行事で消えた物      熊野の旅 今日は・・・ >>