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LUZの熊野古道案内

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2008年 05月 30日

熊野の旅 熊野の言葉 あなた

 何しろ熊野市は発足の時でも8か町村が集まって出来た市です。その後での合併も含めると、9か町村半も扱ったところです。
 さらに、その旧町村の中でも、山や岬に分断されて交流の少ない集落まであったところです。当然のように言葉が変わっていました。
 単純に浜・町・海などと分けられないほど、使う単語も違えばイントネーションが違っていたのです。
 私はここで生まれ、山間部で育ち、途中からは木本の町場で暮らし、一時期は職業上、市内各地の人との交流がありました。一般人としては比較的、市内の色んな言葉に接している方だと思います。
 さらに、世代的にも明治・大正生まれの人との接触もあった人間なので、今以上に強い鉛も耳にした方です。
 その私にも、いささか分かりにくい言葉があったのですから、よそから着たら下手すると外国語に聞こえたかもしれませんね。
 半世紀ほど前に全国をうろついていた頃、田舎で地元の人同士が話している言葉はどの地方でも分からないことが多かったですからね。

 普通に使う、第二人称の『あなた』と言う意味の言葉も厄介ですね。
 標準語でも あなた・君・おまえ・貴様・・・一杯あるわけですからね。
 当然。方言にも色々あって当たり前でしょう。

 標準   木本    山間部      山間部・浜筋   山間部  浜筋
おまえ   おまん    われ       あじ         じー    げー
おまえら  おまんら  われら・わっら  あじら・あじゃら  じーら  げーら
 
 きつくなると
  おどれ   おんどれ
  おどれら  おんどれら

 優しく言うと
  あんた
  あんたら

 このかなで書くと同じでも、しゃべり方が地区によって少しずつ違っていますね。
 私が育った飛鳥地区では、小学校が3校あって、中学が1校にまとまるのです。その中学に集まった時に、大又川上流大又・小又地区の子供の飛鳥小学校、中流の小阪地区の子供の小阪小学校、下流佐渡・野口・神山地区の子供の日進小学校…この三校の子供たちの間には言葉の違いがありました。同じ飛鳥神社の氏子で同じ飛鳥村だし、そんなに分断されているわけでも無いのにそんなものでした。

 町場に入って木本町など、切れ目があるではなし、広さも500m四方ほどしか無いのに、漁師町の親地町と本町では言葉が違いましたね。
 よそから見たら、どこが境か分からない木本と井戸でも随分違いましたね。
 まあ、これは紀州本藩に残った木本と新宮藩に入った有井では少し違ってもおかしく無いとも言えるのですがね。
 こんな言葉はどんどん忘れられてゆくようです。
d0045383_1016589.jpg

 1957年撮影 カメラは オリンパス35S1.9

この周辺です

by je2luz | 2008-05-30 10:19 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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