人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2008年 05月 26日

熊野の旅 言葉 紀州のし言葉

 地方地方で言葉と言うものは随分違います。
 近年はテレビなどの影響で随分言葉の差が無くなって来ていますし、よその言葉も少しは耳にすることがあります。
 全国田舎をロケする番組が多いですが、一昔前なら通訳を入れないと全く通じないことが多かったのではないかと思います。
 お年寄りを対象にしたら、なんともかんとも・・・地元の若い者でも分からない言葉をしゃべった物です。
 生まれ育った所から一歩も出た事はなし、外の人とは話したこともなし・・・と言う人が私が子供の頃には結構いましたからね。
 こうして言葉も段々独自性を失って行っていますが、まだまだ残っている言葉の違いがありますね。
 単語は標準的になっても、話し言葉の語尾は中々標準化しませんね。
 一時期、ものすごく不自然な形で子供たちを『標準語化』使用として、語尾に『ね』などつけさせる流行がありました。本当に『とって付けた』様な物で聞いていて恥ずかしかった物です。

 紀州全般に言えるお国言葉は、語尾に付く『のし』でしょう。紀州言葉はそれによって『のし言葉』とも言われます。
 地形が複雑な紀州ですから方言などは七浦あれば七通り、七谷あれば七通りあるほどバリエーションが生まれます。熊野市内でも9ヶ町村が合併していますから9通り・・・いやその倍以上のバリエーションがあります。
 それでも、基本のなる語尾の『のし』または『のう』はほぼ共通ですね。
 これがもう少しなまった『にしぇ』『のら』になっているところもあります。
 目くそ鼻くそのようにこの『なまりのなまり』を笑った物です。

 『ありゃあ、○○のでじゃでのし・・・言葉あおかしいでのし』
 『まっことお・・・まったくおかしげな言葉じゃのし・・・』
 『そじゃさか、田舎者はつらいのし・・・』
 『あがらも 気を付けよらのし』

 明らかに『のし』勢力の方が『にしぇ』勢力より多いですからこうなるのでしょうね。
 古い言葉を話せる人も減ってしまいましたが、本当に昔式にしゃべられると同じ熊野市内でも聞き取るのに苦労する物なのです。
 それに、どこの言葉でもそうですが、活字にするのがものすごく難しい物です。
 関西形の人に読ませると少し似たように読みますが、関東の人に読ませるとまるで駄目ですね。
 
 余談ですが・・・江戸時代の熊野詣の頃に関東から来る旅人の人を『かんとべえ』と呼んでいました。『関東べえ』ですね。『行くべえ』『参るべえ』など田舎言葉を使ったからでしょうね。江戸なんて田舎物の集まりで江戸っ子と言いつつ、東北や信州の鉛を引きずったような所もあったようですしね。
 端っことは言え御三家・紀州藩の直轄地ですからね。隣りは天領ですし、田舎者意識は少なかったのかも・・・
d0045383_11324324.jpg

この周辺です
 こちらのブログもご覧ください。
 

by je2luz | 2008-05-26 11:34 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/7976540
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 熊野の言葉 堂々巡りの合図      熊野の旅 目に青葉・・・ >>