LUZの熊野古道案内

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2008年 05月 23日

熊野の旅 野草・山草 ごんぱち

 この地方では一般的に食べられるのに、他の地方ではあまり食べられない・・・学者によっては「発がん性があるから食べない方がよい」とまで言われたりする山草に『ごんぱち』があります。
 『ごんぱち』は『すかんぽ』と同じだとか言いますが・・・
 そして、この『ごんぱち』と言う名前の由来とか、使う漢字は知りません。白井権八とやらに由来するのでしょうか?
 歌舞伎とも縁の無い地方ですし、権八の在所でも幡随院長兵衛の在所でも無いようですし・・・
 この植物は、茎が竹のように中が空洞で所々に節があります。生える場所はかなり色んな所でも平気で生き延びる丈夫な物です。
 詳しい品種などは区分されているのかどうか知りませんが、私たちは二つに区別していました。
 太くて柔らかで、簡単に折り取ることが出来、折ったときに「ポン」と音のする『ごんぱち』・・・これは山や谷のそばに生えて、食用になります。
 細くて、少しいじけ気味、下の方の節から枝が出るし、うまく折れない『イヌごんぱち』・・・これは筋っぽいので採って来ません。原っぱや道端などに多く生えています。
 この二ツ、ひょっとすると同じで環境の違いかもしれません。

 ごんぱちは先が枝分かれする前に収穫します。太い物は直径で最大4cmほどになるものもあります。
 収穫は根元から手で折り取ります。『ポン』と小気味のよい音を立てて折れます。
 採った物は、大きな物は皮をむくときもあります。
 鍋に多めのお湯を沸かしておき、手で軽くつぶした『ごんぱち』をさっと湯がきます。長く茹でると、その後水でさらして保管する時に融けてくるといわれます。
 緑っぽい色が残っているくらいにさっと茹でた方がよいのだそうです。

 『ごんぱち』には『蓚酸』が含まれています。
 生でかじると酸っぱいものです。
 この『蓚酸』のせいで発がん性があるとも言われるのです。
 湯がいて、たっぷり水でさらして食べるので、残留する蓚酸も問題が無い程度だと思います。
 わたしたちが子供の頃は、シーズン中にはおやつ代わりに生のゴンパチをかじっていましたが、取り立てて問題は無かったように思います。
 そんなことを気にしていたら・・・魚を焼いて黒く焦げたら、タール分が出来るので発がん性があるまで言うのですから食べる物がなくなります。
 山菜なんて、分析すればそんなものばかりでは無いでしょうかね。
 季節を味わい、四季折々を楽しむ心の余裕があれば、ぴりぴりとしてストレスを溜めるより体にはよいでしょう。

 水でさらして、酸味もなくなったら、水を張ったシール容器などに入れた冷蔵庫で保管します。常温ですと、ゴンパチのシーズンは4月末から5月に入りますから常温ですと毎日水を替えないとどろどろになってきます。
 食べ方は・・・昔は平天などを出しに煮物にしたりしていました。田植えが今より遅く入梅の頃でしたから、田植え時期には『ゴンパチの煮物』『ゼンマイの煮物』『破竹の煮物』なんてのが毎日続いた物です。
 もう一つの定番は、小さく切って、味噌汁の具にします。結構いけますよ。味噌汁の具にするのなら、たくさん採らなくても、まともなものなら一本あれば10人前くらいにはなります。

 私は独特のやり方で、茹でる時に『重曹』を放り込みます。
 酸が中和されるのと、温度が上がっているのとで派手に泡が立ちます。
 蓚酸があるのなら中和しちまえ・・・と言う発想です。湯で時間が延びてもとろけないで済みます。当然酸味も残りにくいようです。
 ただ、これ方法は他ではやらないようなので良いのかどうかも不明です。

 日本中、どこにでもあるようですから、見かけたら、一度食してみてください。

 この『ごんぱち』の葉っぱとかは『あわびの稚貝』の好物だそうです。『アワビ』は海のものです。それがどうして山菜が好物なのかは良く分かりませんね。『蓚酸』に惹かれるもかも・・・
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 カメラは フォクトレンダー・ビトーII
この周辺です
 こちらのブログもご覧ください。
 

by je2luz | 2008-05-23 11:45 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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