LUZの熊野古道案内

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2008年 05月 12日

熊野の旅 大又川の釣り

 先日、中学の同級生が帰郷して顔を見せてくれました。
 半世紀前にバスケット部で私が主将の時に副主将を務めてくれた男です。
 お互いに随分年をとったものです。
 私の手元には、中学時代のそいつの写真も何枚か残されています。
 私達の通った学校は、山間部の大又川沿いにある『飛鳥中学校』でした。
 当時は学校のそばの橋はつり橋で、国道は学校の山側の集落の中を通っていました。
 私たちが卒業する時に出来た体育館だけは未だに残されています。

 その時代も今も学校のそばを流れる大又川はあまり変わらない佇まいで流れています。
 水は澄み切っています、
 魚の姿も見えています。
 しかし・・・そこで育って、そこを遊び場にしていた私たちから見ると随分変わっているのです。
 澄み切っているように見える流れも、昔より汚染されているのです。
 昔は、川を汚すなどと言うことは誰もしませんでした。
 鍬を洗ったり、洗濯したりはしますが、そこで野菜も洗ったのです。だから、生活廃水を川に放流するなんて考えもしなかった物です。
 今ではほとんどの家の生活廃水は色んな形にしろ、垂れ流しで、最終的には川に流れてきます。
 直接で無いので、固形物や濁りが来なくても、栄養分は流れ込んできます。
 『富栄養化』と言う現象が起きて居る証拠に、昔は細々と生きながらえているといった感じだった、川原のごろ医師の間に生える『葦の子』が今ではものすごく元気に伸びて、ごろ石の部分を覆い尽くそうとしています。
 農薬の使用量が減ってきているので、そちらの汚染は以前よりましらしく、背骨の曲がった魚とかは少なくなったようです。

 私がこの川で遊んだ頃に比べ、この流域の人口は半減している物と思います。
 なのに、昔より川に与える負荷が多いなんて・・・
 それでも、全国の河川に比べれば、大又川は『清流』です。
 『水中生物調査』ではうんときれいな川になります。
 夏には子供たちの遊泳場になります。
 そして、昔より減って、昔より小さくなったとは言え、魚も一杯居ます。

 大又川の魚ほど釣りよい魚は居ないのではないかと思います。
 急流なので人の姿も見えにくい、砂地とかではないのでのんびり餌を探すことも出来ない・・・色んな条件があるのでしょうが、餌を見つけると迷わず噛み付いてきます。
 目の前に来たのを見逃すと大変ですからね。
 急流だから、餌がどうであろうと、『口に入れてから考える』習慣があるようです。
 餌はごろ石の間に巣を張っている『がろじ』(ざざむし)を使うのが一般的ですが、付け損なって針が出ていようと、何匹も釣ってボロボロになっていようと、くっ付いていれば釣れるくらいの物です。
 上げる時の『合わせ』なんて、難しい物も無いですね。
 『ごつん』 『ぐぐぐー』と引っ張りますから、川下に向かって一気に上げればよいだけです。先ほど書いたように、魚の方も『ちょんちょん』と、突っついている暇の無い流れですからね。
 都会の人が持ってくる、上品なへなへなの継ぎ竿では、この醍醐味は味わえません。
 その辺の竹を切って作った硬い竿でこそ味わえる感触なのです。

 こう思うのですが・・・
 実際にやらせてみると、よその人に比べると、こんなにコツの要らないつりでも、ここで遊んだ私たちよりは下手ですね。
 でも、誰にでも釣れますから必ずはまります。
 ただ、餌取りには川に入らなくてはならないですし、ごろ石に藻がくっ付いているのでものすごくすべるので、水の中に良くしりもちをつきます。
 こういうのも、、この辺では『はまる』『はばる』と言います。
 釣りにはまるか、川にはまるか・・・両方にはまるかもしれないのが大又川に釣りです。
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 こちらのブログもご覧ください。
 

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by je2luz | 2008-05-12 11:47 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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