この石灯籠は本町通りの南のはずれ、石畳だ終わって、紀州本藩から新宮藩に入るすぐそばにあります。町名は新出町です。
最近は営業していないようですが、中華料理屋の脇、岩山の端っこが道のそばまで出っ張ってきている所です。
立派な石灯籠が一基だけ残っているのですが、その背後には何もありません。
石灯籠には『秋葉神社』の文字が刻まれています。
『秋葉さん』と言えば、『火伏せの神』として信仰されていることが多いですね。
この辺のことに詳しい人に尋ねてみると、この界隈では、昔、二度ほど火事があったそうです。それで、この『秋葉さん』を祀ったのだそうです。
この灯篭の後ろにはほんの4坪ほどを岩を削って平らにした部分があります。
どうやらここに『秋葉神社』の祠があったようです。
今は全く何もありませんが、かといって、他の使い方もされていません。
場所と言い、祀り方と言い、どうやら個人で管理していた物のようです。
『秋葉さん』は結構激しい神様で、下手に扱うと祟りがあるなんて聞いたことがあります。
まさに、『触らぬ神に祟り無し』の典型のような神様なのかもしれません。
どういう経緯で、この神社が無くなったのかも知りません。
いや・・・祠がなくなっただけで、神社自体はあるのかもしれません。
立派な石灯籠が一基だけ座っている『秋葉神社』です。
この周辺です