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LUZの熊野古道案内

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2008年 04月 17日

熊野の旅 熊野の盆踊り

 日本全国、津々浦々、お盆の頃になると盆踊りが盛んに踊られていたものです。
 その音頭はその地方で特徴があり、さらに地区地区、集落集落で違いがあったものです。
 声自慢の音頭とりが声を張り上げて音頭をとり、住民こぞって踊り、日によっては徹夜で踊る・・・これが日本の夏でした。

 紀州の南の方、熊野を含めて、盆踊りは『やっさのせ』です。
 はやし言葉が『やっさのせー、よやさのせー』とか『ヤッサノセー、ヨイトマカセー』言うのが基本になっているのでそういわれます。
 かなり広い範囲でこのはやし言葉が使われているようですが、その地区その地区で、リズムや音程、踊りも違ってきます。
 ただ、何処の地区でも、非常に地味な物です。盆踊りの趣旨に合った素朴な物です。
 『○○盆踊り』とか『××音頭』などと言う気の利いたものでも派手な物でもありません。
 
 この地方のお盆は月遅れ、8月お盆です。
 地区によって日にちは違いますが、昔はお盆中、そして初盆の灯篭焼きの晩まで毎晩あちこちで行われていました。
 天理教会でも盆踊りをやっていましたね。
 いかにも日本的な宗教感かと思います。

 盆踊りは始まってから夜遅くなるまで『中入り』の休憩を挟んで深夜まで行われました。
 深夜になると、その地区地区に伝わる難しい音頭による難しい踊りがあります。
 私が育った飛鳥町小阪では『三つ拍子』と言う踊りがそれに当たりました。
 盆踊りが盛んであった時代でも、その音頭を取れる人は少ないし、踊り手も途端に経るというものでした。
 普通の『やっさのせ』でしたら、全く始めての人でも、5分あれば踊れます。
 品(しな)良く踊れるかどうかは、練習と才能ですが・・・
 この三つ拍子はもう少しややこしかったですね。
 『輪』になるのではなく、『列』になって踊り、時々180度のターンが入ります。完全に覚えていないと、みんなの逆を向くことに成ります。
 この踊りに関しては、私の記憶から完全に消えています。
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 そうした、真打のような取って置きの盆踊りとして、飛鳥町神山に残るのが、『ジャジャック盆踊り』です。
 昨日も載せた『光福寺』の盆踊りとして伝えられてきたもので、熊野市の無形文化財にも指定されています。
 高校生の頃でしょうか、たった一度だけここまで遠征して、それを見たことがあるのですが、これまた全く記憶にありません。

 その時代頃に、各地の盆踊りに歌謡曲風の踊りが入り込みだしたのです。
 古くから受け継がれた素朴な物より、ちょいと派手で今様のが良いと思ったのでしょうね。レコードをかけての盆踊り風景が見られて、婦人会の人などが嬉しそうにそろいの浴衣など作って・・・
 この流れが、一気に盆踊りを壊して言ったように思います。
 時代が下ると『五輪音頭』『万博音頭』『オバQ音頭』なんてのが全国の盆踊りで流れたり・・・
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 この石垣にもたれて、青年団に貰った、まだ飲んではいけないお酒を飲んだ記憶はあるのですが・・・
 行く時は宵の口ですが、帰りは明け方の砂利道を5Kmほど帰ったのです。
 当時は、青年団と言う組織が活動していましたし、この盆踊りなどは絶好の出会いの場でもあったのです。
 よそに出ている若い人が里帰りして・・・久しぶりに『地の言葉』でしゃべれる相手と・・・さほどと思わなかった子がきれいになっていたり・・・
 そんな時代も、文化財的な物になったようです。
この周辺です

by je2luz | 2008-04-17 12:29 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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