LUZの熊野古道案内

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2008年 04月 12日

熊野の旅 電源道路 国道169号線

 熊野市の山間部、七色ダムの湖岸を走っているのは、国道169号線です。
 垂直に切り取ったノリ面を持つ、落石常襲道路です。
 およそ、国道らしくない・・・それも、100番台の国道には似つかわしくない物です。
 それもそのはず、20年ほど前に突然169号線が引っ越して、この道が国道になってしまったのです。
 理由は、『県道では改修予算が付かない』と言うものです。
 さらに、元々、橿原・奈良方面からの国道に169号と309号があり、上北山村からはずっと同じ路線を使う併用区間だったので分離できると言うこともあったのです。
 さらにさらに・・・和歌山県飛び地の東牟婁郡北山村や奈良県側にとっては、『どうせ分離するなら300番台より100番台の方が優先順位が上になる・・・』と、言う思惑もあって169号線の方が分離されて、遠回りの山めぐりコースになってしまったのです。
 いまでも、奈良方面から熊の方面に向かうルートを国道169号線と言いますが、この変更からは、橿原で国道169号線に乗っても熊野市五郷町に入ったところからは、その169号と分かれて309号線で熊野に向かうのです。
 分岐点の五郷町桃埼の三叉路では自然に走ると直進で309号を走ります。優先順位の高いはずの本道の国道169号線の方が併用を外れて直角に分かれて行きます。
 こんな所にも、政治的思惑と言うものがでています。
d0045383_12162043.jpg

 この、幅の割りに高さのある少し変わったトンネルはこの169号線が別れてすぐにあるものです。
 もちろん一車線です。真ん中に退避場があり大型同士で無ければ対向できるようにはしてありますが、地元の車は対向車があれば進入しないで待機します。
 こんな形のトンネルは古くからの国道でもありません。特殊な形なのです。
 それと言うのも、この道路は『電源道路』なのです。
 昭和30年代に推し進められた『熊野川総合開発』のダム作りのために電源開発が作った道です。
 鉄道のある海岸線の『大泊』から『七色ダム』『七色発電所』に資材を運ぶための道です。
 建設資材は細かく出来る物が多いのですが、発電所に搬入する発電機の部品のローターなどは分解できないので大きくなってしまいます。
 国道ではないので、なるべくコストを低くしてぎりぎり通る設計にしたのでこんな変形した物になったようです。

 国道にしてメリットがあったかって?
 少なくとも、和歌山県北山村にはあったようです。
 ダムサイトを離れてから、北山村に向かい区間では、突然二車線の新企画の国道が現れますから・・・
 カメラは フジかST605N
 レンズは シュナイダー・クルタゴン35mm2.8
この周辺です

by je2luz | 2008-04-12 12:37 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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