LUZの熊野古道案内

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2008年 02月 06日

熊野の旅 名物 お散歩車

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 これは、『ひまわり保育所』のお散歩用の『乳母車』です。
 大勢詰め込んで保母さんが押して散歩します。
 ちゃんと歩ける子は他の保母さんに引率されてぞろぞろと歩きます。
 この『ひまわり保育所』伝統の散歩風景です。

 この保育所の歴史は結構古く、『電電公社』の時代、『交換手さん』の子供を預かるために、労働組合が始めた、『無認可保育所』が始まりです。
 当時は、電話はダイアルではなく交換手経由なので、熊野の電電公社にもたくさんの交換手さんが居ました。
 労働組合も労働条件闘争、政治闘争と華やかな時代でした。
 本当の意味での『労働組合』だった時代です。
 生まれてすぐの時代にはどんな組織も、試行錯誤をしながらでも、熱意がみなぎっているものです。

 電電公社は熊野市駅前にあり、市役所の斜め前でした。
 この無認可『ひまわり保育所』は、市役所の裏側の狭い土地にねじ込むように作られていました。
 電電公社が合理化され、交換が自動化されて、交換手も減ってきてからは、一般の幼児も預かってくれるようになりました。
 何と言っても、ここは労働者の作ったものです。働く人の身になって作っただけに、『0歳保育』をやってくれました。
 市立の保育所では『3歳児以上』の保育を原則としていました。
 当然のように、本当に働く人の子供は、この『ひまわり保育所』のお世話になることが多かったのです。

 今は、補助金も貰って、井戸町に引っ越していますが・・・
 まだ、市役所の裏にあって、窓から真下に保育所が見え、子供の叫び声や泣き声がまともに聞こえてくる状態のときの話です。
 そして、これは本当に公式の場所でのことでした。

 『熊野市の保育所の数はどれだけでしょうか?』
 『○○箇所です』
 『その中には、いわゆる無認可保育所と言うものは含まれているのでしょうか?』
 『熊野市には無認可保育所はありません』
 『では、この窓の下のも認可を受けているということですね?』
 『いや・・・あれは・・・』
 『無いことになっている訳ですか?』
 『そう言われれば、そういうことでして・・・無認可と言うことは公式には存在しない・・・』
 『市職員の人の子供もあずかっれ貰っているようですが・・・』
 『いや・・それは・・・』
 『認可することは出来ないんですか?』
 『面積などの条件が整っていませんので・・・』
 『移転の計画があるそうですが、補助などの予定は?』
 『今のところは計画しておりません』
 『そりゃあそうでしょう。存在しないとおっしゃるものに補助金は出せませんよね』
 『まあ・・・』
 ・・・・・ こんにゃく問答のようなこともありました。
 結果は補助金を支給と言う形にはなりましたが、今でもお庭が狭く、走り回れないのと、0歳保育なのでこうして、大きな乳母車でお散歩と言うことです。
 天気のよいときは結構遠くまで出かけています。
 カルガモの散歩のようでほほえましいものですが、ぞろぞろ付いているのがわけの分からない子供ですから、見かけたときには十分に気をつけてやってください。
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この周辺です

by je2luz | 2008-02-06 11:00 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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