人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2007年 12月 21日

熊野の旅 何処を見る?

 観光地、名所に行くと何処を見ながら歩くでしょうね。
 はっきりとした、『見る物』があって、それを見れば良いと言うような『美術館』や『博物館』の様な所もあります。
 世界遺産でも、対象物が絞り込まれたものもありますが、ここの『紀伊山地の霊場と参詣道』と言う物は、『文化遺産』には違い無いのですが、紀伊半島から吉野の山地全域を網羅するような広大な面積に点在し、『熊野三山』『高野山』『吉野のお寺』など以外は、取り立てて、『これが世界遺産だ!』と言うものはありません。
 広大な山々、それを越えて霊場にすがった古人の気持ちと言うものを偲ぶのが『参詣道・熊野古道』なのです。
 つまりは、何も形が無いからこそ『世界文化遺産』なのでしょう。
 それなのに、ガイドブックなどでは、無理やり『観光スポット』を作り出してきているようですね。
 これは何も今始まったことではなく、『観光』と言うものが産業になった頃からのことです。
 地元の人が聞くと恥ずかしくなるような『伝説』や『名所』が出来ていたりします。
 『見所』から『見所』へ大急ぎで移動して・・・それも、旗を持ったガイドさんに先導され・・・
 かつて、東京でも『はとバス』なるものに乗ったお登りさんが何も見る余裕が無く、ひたすら自分のバスの番号を書いた旗を見失うまいと追いかけていたものです。
 さすがに、そうした光景は熊野市の様にマイナーな場所では見られませんね。鬼ヶ城では時間制限されて慌ててトイレに行き、千畳敷にも行かないでバスに駆け戻るようなお客さんも見かけますが・・・
 飯を食うような食堂も、一息つくような喫茶店もほとんど無い熊野古道のコースですから、急ぎ足になるのも分かりますがね。
 しつらえた休憩所でもしまっているときが結構あるのも怒らないでください。
 せっかく税金を投入しても、運営費用など捻出できるほどのお客さんは通らないのですから・・・ボランティアに支えられるか、さらに際限なく税金を投入するかしかないのですからね。
 『熊野古道』に来られたのなら、熊野古道らしく、道端に座り込んで疲れた足をさすり、何も無いことを楽しんでください。
 町場に入っても、観光地ではなく、通りすがりの町そのものですから、きょろきょろしてご自分の感性で見るものを探してください。面白いものを見つけられるかどうかはその人しだいかと思います。
d0045383_1152261.jpg

 カメラは エンサイン・セルフィックス820(英国)
この範囲です

by je2luz | 2007-12-21 11:12 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/6781004
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 海と山      熊野の旅 山と海 >>