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LUZの熊野古道案内

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2007年 12月 17日

熊野の旅 町の片隅 2

 街の片隅に残る時代時代の面影もその時代から遠くなるにつれて、荒れたり、崩れたり、邪魔になって壊されたりします。
 裏通りに面した所に多く残るのは、壊れてしまって用を成さなくならない限り、わざわざ壊すことも無いからかと思います。
 木本町の場合、裏通りには車も入らない『せこ』と言われる道が多いのです。
 車も入らないので、その裏口を使うことも少ないのです。そして、車社会になったときでも、塀を取り壊して駐車場に改造することも出来ませんでした。つまり、塀の類は温存されることになったのです。
d0045383_10523460.jpg

 この塀もそうした『せこ』の一本に面しています。通り抜けることは出来ますが、この道を通って特に近くなる所も無い物です。反対側は『要害山』という岩山です。
 かつてはこんな誰も通らない路地に中に『飲み屋』があり、結構繁盛していたようです。
 田舎町ですから、何処にあっても酒飲みには知ってもらえますからね。
 その時代、『料亭』を除いて『飲み屋』の類はまっとうな商売とみなされず、こうした裏通りで営業する所が多かったようです。
 昭和40年代頃まではやったと聞く飲み屋はこんな『せこ』にあるのばかりでした。
 少し。怪しげな、秘密的なふんいきがよかったのでしょうね、都会でも、そうでしたから・・・
 しかし、狭い木本ですから、女将が誰で、客が誰何だかはバレバレなんですが・・・

 このレンガ塀も出来た時は『モダン』?『モダーン』?な物だったと思います。
 今ではこのように草木が生い茂ってきて、荒れ果てた雰囲気になって、趣があるようになっています。
 この屋敷の元の持ち主は・・・と考えるのですが、私が住んでいる屋敷が外科医院だった頃にはここに入院病棟があったような気がします。その家系は木本で一二を争う名門で医者一族でした。多分、その方の持ち物だった頃に作られたものなのでしょう。
 人目につかない裏塀に凝る・・・羽織の裏地に凝った時代の感覚なのでしょうか・・・古き良き時代の遺産でしょうね、
 カメラは センチュリー・グラフィック+スーパートプコール65mm
この範囲です

by je2luz | 2007-12-17 11:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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