LUZの熊野古道案内

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2007年 12月 10日

熊野の旅 木本の間取り 『店』

 日本の古い町の町並みは、お屋敷街を除き、良く似た雰囲気になっています。
 家と家がぴったりくっつき、玄関も道のすぐそばにあります。
 この玄関の位置も、今の宅地のように奥行きが無いからではなく、奥行きは十数間とか二十間とかあるのに前一杯に建てているのです。
 この何十年とかに建て直した家では少し引っ込んで建てた家が見受けられますが、旧来の建て方のおかげで、町並みが整然としていたものなのです。
 ヨーロッパではブロックにっては、引っ込んではならないところ、逆に決められただけさがらなくてはならないところ・・・と言う風に決められた町があるようです。
 日本でも藩の通達でそうなった所もあるようですが、自然発生的に町並みが整って行った面が大きいようです。昔から、「みんな一緒」が好きだったのかもしれません。

 木本町もふるい町屋がどんどん少なくなって、たとえ、概観が古くても、中は改装されていることが多いのです。
 今日の写真は、本町の中ほどにある民家です。『三重無尽銀行』が創業した所です。
 今では『無尽銀行』なんてなくなりましたが、この『三重無尽』が『第三相互銀行』になり、今では『第三銀行』と言う地方銀行になっています。本店も「第三銀行」の途中までは記念通りの端っこ、上木本にある『第三銀行熊野支店』のところにあったのですが、今では他所へ移ってゆきました。スーパー『オークワ』も同じ道をたどって熊野から本店は出てゆきました。

 銀行のあった建物といっても普通の町屋です。多分、大きな耐火金庫はあったでしょうが、家の作り自体は典型的な木本の家です。
 間口はさすがに少し広いものです。
 間口が広い分、入ってすぐの土間や裏まで通り抜ける通路はゆったりと広くなっています。
 しかし、通路のそばに表から、三つの部屋が並んで、中庭(坪ノ内)につながる構造は同じです。
 一番表の部屋を『店』と呼ぶのも共通です。
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 『店』といっても、ここは銀行業であり、小売業ではないので大きな土間ではなく部屋になっています。
 『紀南ツアーデザインセンター』になっている『奥川邸』も同じように、入ってすぐが帳場・店になっています。
 取り壊した私の本家の家も同じように、障子の入った部屋で『店』でした。材木商の帳場になっていたのです。
 この家も、熊野古道歩きの人達の見学用に一応開放されていますが、『奥川邸』とは違い、一般民家です。ここでは普通の生活がありますから、土間と『中の間』までの開放です。訪れた方もその辺をわきまえておいて欲しいと思います。
 カメラは センチュリー・グラフィック+スーパートプコール65mm
この範囲です

by je2luz | 2007-12-10 11:17 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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