LUZの熊野古道案内

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2007年 12月 09日

熊野の旅 日本の美意識

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 この小窓は奥川邸の内風呂の脱衣場・洗面所のものです。
 さほど広くない庭を真横から眺める位置にあります。
 座敷の縁側からはまともに見える位置に建てなければならなかったから考え出されたものかと思います。
 細かい格子に障子で内側からも外側からも適度な目隠しと趣を作り出しています。

 日本の建物は、本来、こうした感覚の目隠し、開放のバランスがとられているものです。
 『縁側』と言うものすごく開放的な座敷と庭をつなぐ空間があったり、その内側には冷たいすりガラスではなく、暖かな紙を張った『障子』があって随時外と内を遮断できるようになっています。

 『家は夏をむねとすべし』などと書いた御仁が昔居られましたが、日本の夏にはこうした『採光』、『採風』の知恵を生かした建物が最適でしょう。
 こうした建物はクーラーが効かない・・・と良く言われますが、本来は、『クーラーが要らない・・・』なのです。扇風機の一台もあれば耐えられるものですし、何百年も何千年もそんなもの無しで越してきたのですからね。
 私はクーラーは動かしていません。今、動かして動くのかどうかも分かりませんね。
 この、奥川邸のような『和』の建物では無いのですが、海のそば小さな町で、ヒートアイランド現象なども無いですから、十分耐えられます。
 最近はほとんど窓の無いような住宅まで出現していますが、一体どうするつもりなのでしょうね。
 古くから伝わる、『和』の知恵だけでも生かして欲しいものです。
 カメラは センチュリー・グラフィック+スーパートプコール65mm
この範囲です

by je2luz | 2007-12-09 10:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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