LUZの熊野古道案内

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2007年 12月 08日

熊野の旅 豊作

 今年は温州みかんの成り年のようです。
 昨日はみかんを貰いに行ってきました。
 目的の畑につくまでには、一時期は「みかん狩り」で少しは観光客も来ていた『金山パオロット』他、民間のみかん畑も抜けて行きました。
 添付の地図で『老人ホーム』下辺りの少し色の薄い緑の所は『金山パイロット』を含むみかん畑です。
 もう、収穫、出荷の大詰めに来ているのですが、まだまだ鈴なり状に実をつけた木が一杯ありました。
 このあたりの農家はまだ中国人の研修生とかを受け入れる体制に無いので、昔通りに近所、近在のおばさんが頼りの農作業です。
 消毒、剪定作業は大変といっても、自家作業でそこそこやれるのですが、初夏からの『摘果』、初秋からの『収穫』はとても家内労働でできるものではありません。
 過疎と老齢化でこの。近所・近在のおばちゃんの労働力が無くなって来ています。
 そもそもこの傾向は、昭和40年代頃に田舎のあちこちに出来た『メリヤス工場』、『ハーネス工場』によって、百姓や山働きのおばちゃんをごっそり持って行かれたあたりに始まっています。
 昭和60年代に入り、外様のそうした工場はどんどん閉鎖され消え去りましたが、建物の中での労働に慣れてしまったおばちゃんたちは、ほとんど畑には戻ってくれませんでした。10年も20年もたってから畑や山に戻れと言うのは無理があります。
 そして、その人たちも若くて60代になって来ています。戦力外通告を受けるくらいなのですが、やる気があれば80のおばあちゃんでも雇用しているのが今のみかん農家です。
 摘果から収穫まで、半年ほどは仕事があります。年金を貰いながら働くには適度な物かもしれませんが、人が居ません。

 たくさん成りすぎた『実』を小さいうちにちぎって捨てるのが『摘果』です。これをやらないと、たくさんの実がなる代わりに、小粒な物ばかりになります。
 地元では、この小粒な物、S寸とかS寸以下のものが好まれます。小さいものの方が甘いし、中の皮も柔らかで、袋のままでポイッと口に入れて食べられるからです。
 しかし、市場に出すと、L-M-Sの順で安くなってしまいます。地元の評価は逆なのですがねえ・・・
 私の知り合いの畑でも、人手不足で摘果が遅れ、収穫開始直前までやっていました。
 実が大きくなってから摘果しても、あまり効果はありません。樹勢も衰えます。それでも、必死にやっていました。
 これは、この地方全体にいえることなので、何所の畑も鈴なりの代わり、小粒な物が多いですね。
 
 温州みかんはお正月で一きりつくものなのです。だから、この時期に完熟するような品種が多く植えられています。
 今だと木の上で完熟しているのでものすごく甘いのです。
 三ケ日や有田に比べ、生産量は少ないですが、甘さははるかに上なのは、温暖な気候のおかげなのでしょうね。とにかく甘いです。
 ただ・・・都会で南紀のみかんにめぐり合うことはほとんど無いでしょうね。

 以前には私が選んだ特選みかんを持って日本橋三越の三重県物産展に出店していたこともあったのですが・・・
 生産量2トンしかない有機・低農薬のもので『黒糖みかん』と命名してやったものです。
 手間が掛かりすぎて、栽培が増えませんでした。
 写真のは普通のものです。普通栽培の方がカイガラムシなど付いていなくてきれいです。
 みかんにつき物だった『カイガラムシ』なんて今の人は知らないのでしょうね。
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by je2luz | 2007-12-08 10:13 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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